パート面接で質問しておくべきことは?逆質問のチェックリストを紹介

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パート面接で質問しておくべきことは?逆質問のチェックリストを紹介

パート面接で「質問はありますか?」と聞かれた際の適切な質問は、面接の成否を左右する重要な機会であると同時に、ミスマッチを防ぐ大切なチャンスです。
特に、扶養内で働く主婦や子育てと両立を目指す方にとって、シフトや勤務条件の確認は必須です。働き始めてから休みが取りづらい、シフトが変更しづらいという事が分かると、お互いに大変な思いをしてしまいます。

本記事では、面接官に好印象を与えつつ、自分に合った職場かを見極めるための質問すべきことを具体例と共に紹介します。
面接時にとっさに質問が思いつかないという方は、事前にチェックして準備しておきましょう。


【目次】

パート面接で逆質問をする3つのメリット
 ・メリット1:仕事内容を具体的に把握できる
 ・メリット2:働きやすい環境かどうかを見極められる
 ・メリット3:積極性をアピールできる

シフトと勤務条件に関する質問リスト
 ・扶養範囲内で働くための確認ポイント
 ・シフト調整や急な予定変更への対応
 ・残業や休日出勤の可能性

研修とキャリアアップに関する質問リスト
 ・研修制度と教育サポート体制
 ・正社員登用の条件と実績
 ・スキルアップの機会と支援制度

職場環境と福利厚生に関する質問リスト
 ・職場の雰囲気や人間関係
 ・福利厚生と各種手当の詳細
 ・有給休暇の取得状況

■パート面接で逆質問をする3つのメリット

パート面接での逆質問は、入社後の働き方を具体的にイメージする重要な機会です。求人票だけでは分からなかった業務内容、職場環境、キャリアアップの可能性など、幅広い情報を得られます。
事前に質問を準備し、面接最後の「質問はありますか?」の際に効果的な質問をすることで、自分に合った職場かどうかの判断材料を得られます。また、適切な質問は仕事への理解度や意欲の高さも伝えることができ、好印象を残すことができます。


メリット1:仕事内容を具体的に把握できる
仕事内容や人数構成を知ることで、実際の仕事の流れや期待される責任の範囲、スキルアップのためのサポート体制も確認でき、入社後の仕事内容に対するミスマッチを防げます。
特に会計事務所は、事務所の規模感や専門とする税法の違い、使用する会計ソフトの違いによって、パートスタッフの業務範囲や役割が大きく変わります。
経験者であれば尚のこと、どこまで出来るか、どこまで任せられるかは確認しておきましょう。


メリット2:働きやすい環境かどうかを見極められる
働きやすい職場環境かを見極めるには、給与や手当の支給基準、シフトの組み方、勤務時間の調整について具体的に確認しましょう。
特に小さいお子様がいる方は、朝の急な体調不良や保育園・幼稚園からの呼び出し時のシフト変更や早退など、対応方法は気になるところ。働き始めてからお互いに困ったことにならないよう、しっかり確認しておきたいですね。
ただ、聞き方によっては「自分の都合のいいように働きたい、貢献意識の薄い人」という感想を持たれてしまうこともあるので、聞き方とフォローアップの仕方は後述のポイントを要チェックです。


メリット3:積極性をアピールできる
事前の企業研究の成果を示す質問や、スキルに関連した質問をすると、積極性をアピールできます。
例えば、「御社の強みである○○について、具体的な取り組みを教えていただけますか」により企業に興味を持っていることが分かりますし、「入社後にどのようなスキルを身につければ活躍できますか」といった質問をすると、長期的な視点で働く意思を伝えられます。
ただし、求人票に書いてあることやHPを見れば分かることを聞いてしまうと逆効果になることもあるので、必ず目を通したうえで質問しましょう。

さらに、面接官の回答にはメモを取り、適切な相槌を打つなどの姿勢を持っているとより好印象です。オンライン面接の時は動きや表情が伝わりづらいので、より笑顔・より大きく頷くなど、普段より大きくリアクションを取ることが重要です。

面接時のふるまいや服装のポイントは、こちらの記事もチェックしてみてください。
この服装はあり?なし? 主婦がパート面接で押さえておきたい服装のマナー
面接で第一印象を良くしたい!意識したい5つのポイント
オンライン面接対策のポイント【準備編・当日編】


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■.シフトと勤務条件に関する質問リスト

■.シフトと勤務条件に関する質問リスト
パート面接では、扶養範囲内での勤務の可否、シフト調整の柔軟性、残業や休日出勤の可能性を確認しましょう。
特に子育て中の方は、具体的な数字とともに確認することが大切です。「努力する」「協力する」といった曖昧な表現では、実際に出来なくても「努力はした」と言われてしまえばそれまでです。


・扶養範囲内で働くための確認ポイント
パート面接で扶養範囲内での勤務を希望する場合、「103万円の壁」と「130万円の壁」に関する対応を確認しましょう。
年収を103万円以下を希望している方は、応募時点で時給と勤務シフトからある程度月給目安を計算されていると思いますが、そこから残業の可能性、賞与の有無について確認をします。

また、「130万円の壁」は社会保険加入の基準です。103万円の壁と同様、時給とシフトと計算したおおよその月給・年収では問題なくても、賞与や昇給、残業などの有無の可能性を確認することで、より確実に確認が出来るでしょう。
また、社会保険加入に関しては、企業の規模、勤務時間によっては「106万円」が壁になることがあります。
103万円の壁と異なり、社会保険加入となると手取りが2~3万円減ることになりますので、より事前の確認が必要です。
扶養範囲の壁の種類や基準については、こちらの記事もご確認ください。
「扶養内勤務」6つの壁について再確認!


・シフト調整や急な予定変更への対応
子育てとの両立を考える場合は、急な子どもの発熱や学校行事への対応方法、シフトの提出・変更期限を具体的に確認しましょう。
社内に子育て中の方がいるようであれば、具体的にどのような対応をされているか聞いてみて、自分も対応出来そうかイメージしてみるのも良いでしょう。

また、子育て中に急な予定変更はつきものとはいえ、仕事を任されて対価をもらう以上、きちんと企業に貢献したいという姿勢を見せることは必要です。
「付きっ切りの看病が必要ない時は在宅で仕事が出来ればと思うのですが、リモートワークは可能ですか?」
「病院に連れて行ってから午後からの勤務も可能ですか?」
といったように、任せられた仕事をきちんとやり切りたいという気持ちを伝えましょう。

「小さい子供がいると分かったら落とされるかも」と不安に思い、伝えないということは絶対にNGです。
「急なお休みの可能性がある人」「本人の体調不良以外では基本的に変更がない人」が正しく把握出来ていないと、企業は必要な人員数の確保や仕事の割り振り、事前の準備が出来ず、運営に支障が出てしまいます。


・残業や休日出勤の可能性
小さいお子様がいる方や資格試験の勉強中の方など、限られた時間の中で働きたいと考えている人にとって残業があるのかは気になる点です。残業なしを選べるから、敢えてパート・アルバイトを選ぶという方もいるでしょう。
ただし、質問の仕方によってはシフト変更時と同様、「非協力的な人だな」という印象を与えかねないので、まずは相手が残業のことについて切り出してこないかを窺います。

最後まで待って聞いてくるタイミングがなければ、自分から、「残業について確認させていただきたいのですが」と切り出します。
残業の可能性がある時は、「●曜日なら●時まで可能です」「事前に言っていただければ家族の協力が得られるので、対応できそうです」等、出来る範囲をお伝えし、しっかりと協力的な姿勢を示しておくことが重要です。


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■研修とキャリアアップに関する質問リスト

■研修とキャリアアップに関する質問リスト
研修制度やキャリアアップに関する質問も重要です。
研修の有無や内容や教育サポート体制、正社員登用制度の条件を聞くことで、入社後の業務イメージや将来のキャリアプランを描けます。


・研修制度と教育サポート体制
未経験から会計・経理のお仕事をスタートする場合は、専門知識や業界用語など初めて聞くことも多くなりますので、研修制度について詳しく確認しましょう。
特に会計事務所は、企業でいう管理部にあたる部署がない規模が多いため、研修の多くは先輩社員についてOJTとなります。そのつもりで指導担当者や相談体制も確認すると良いでしょう。

経験者だったとしても、使用している会計ソフトや仕事の進め方など、今までと同じとは限りません。相談役やマニュアルの有無など、入社初日から仕事を任されても頼れるものがあるか確認しておく必要があります。
外部セミナーの研修制度やe-ラーニングなどの講座がある場合は、業務時間中の対応なのか、土日や業務時間外の対応になるのかもしっかり確認しましょう。


・正社員登用の条件と実績
「今は家庭の都合でパートしか無理だけど、いずれは正社員に」と正社員登用を目指す場合は、制度があるかどうか、ある場合詳細を質問しましょう。
具体的には「正社員登用の基準」「過去の登用実績」「登用のタイミング」を確認すると、入社後にいつまでにどれくらいの経験を積めばいいか、自身の目標が設定できます。

小規模な会計事務所では、正社員登用実績がない、今までニーズがなく考えたことがなかった、という場合もあります。
ですが、正社員を目指して邁進する、やる気のある社員を嫌がる事務所はありません。今は制度としてなくても、やる気や希望を伝えることで、これから制度化される可能性もありますので、前向きな気持ちをお伝えしましょう。


・スキルアップの機会と支援制度
将来正社員を目指したい、資格を取りたいという希望の方は、スキルアップの支援制度も確認しておきましょう。資格取得支援制度の有無を確認すると、職場が人材育成にどれくらい力を入れているかの姿勢が分かります。

会計事務所の場合、特に公認会計士・税理士試験に臨むスタッフに対しては、資格取得に関する受験料補助や教材費支援、合格時の資格手当を設けており、試験前に勉強に集中するための試験休暇を用意するなど、全面バックアップをしているところもありますので、資格取得を目指している方は求人応募の際チェックしておくと良いでしょう。
専門スキル向上のための定期的な社内研修や、外部セミナーの受講機会を提供している企業もあります。パート・アルバイトも対象のものやそうでないもの、参加必須の者や任意のものがありますので、興味のある方は確認しておきましょう。

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■職場環境と福利厚生に関する質問リスト

■職場環境と福利厚生に関する質問リスト
職場環境と福利厚生の確認も重要です。職場の雰囲気や人間関係、各種手当の詳細は、長く働ける環境かを判断する材料です。


・職場の雰囲気や人間関係
「部署の年齢構成」「子育て中の社員の有無」「有給休暇の取得状況」などの情報から、自分にとって働きやすい環境かイメージしてみましょう。
大切なのは、世間一般にとってどうかではなく、自分に合うかどうかです。
若い人と和気あいあいと賑やかに仕事をしたい人もいれば、年上の人が多い環境で黙々と仕事をしたい人もいますが、それは当人の志向の問題で、どちらが良い・悪いというものでもありません。
百聞は一見に如かずということで、面接の最後に職場見学をさせていただけないか、聞いてみるのも良いでしょう。

また、ある程度の人数がいる職場の場合、「部署やチームを越えた連携」についても確認すると良いでしょう。部署間で協力体制のある職場は、オープンなコミュニケーションがあり、スタッフ間の雰囲気も良い可能性が高いからです。


・福利厚生と各種手当の詳細
求人票に記載されているケースがほとんどですが、疑問点がある場合、記載がなかった場合は面接時に確認しておきましょう。
特に社会保険の加入条件や規定日数の有休休暇付与と取得は、法律で義務付けられています。法令通りの対応をしていない企業は、法令順守意識が低く、労働環境も良いものではない可能性があります。


・有給休暇の取得状況
パート・アルバイトは有給休暇がないと勘違いされている方もおりますが、雇用形態に関わらず直接雇用の社員は、6ヶ月以上の継続勤務で勤務日数に応じた有給休暇の付与が法律で定められています。
また、付与日数が10日以上の場合は1年以内に5日以上の取得が義務付けられており、企業の規模によっては取得率の開示も義務付けられています。

有給の付与・取得は出来る前提で、取得の際はどれくらい前に申請すればよいか確認して、問題なく回答してもらえるか確認してみると良いでしょう。
パート・アルバイトの有給休暇取得については、こちらの記事も参照してみてください。
パート・アルバイトでも有給休暇が取れるって本当?


お子様の卒業や進学に合わせて、春から新しくお仕事を始めようか考えている方も多い時期です。
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