経理におすすめの資格一覧!未経験者向けから難易度別に紹介
会計・経理業界での転職やキャリアアップ時に大きな武器となるのが、経理の資格です。一定の知識レベルを満たしている証明として、選考基準としている会計事務所や企業も多くあります。
しかし「どの資格を選べばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、経理の仕事をするうえで役立つおすすめの資格を幅広くまとめました。未経験者が独学で取得を目指せるものから難易度別に紹介するため、スキル向上や年収アップを図りたい方はぜひ参考にしてください。
【目次】
■独学で取得を目指せる!経理のおすすめ資格4選
・日商簿記検定3級・2級
・ビジネス会計検定
・ファイナンシャルプランナー
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
■スキルアップに!経理経験者向けのおすすめ資格3選
・FASS検定
・経理事務パスポート検定(PASS)
・電子会計実務検定
■独立したい方に!経理上級者向けのおすすめ資格3選
・日商簿記検定1級
・公認会計士
・税理士
■経理の資格でキャリアアップを目指そう
しかし「どの資格を選べばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、経理の仕事をするうえで役立つおすすめの資格を幅広くまとめました。未経験者が独学で取得を目指せるものから難易度別に紹介するため、スキル向上や年収アップを図りたい方はぜひ参考にしてください。
【目次】
■独学で取得を目指せる!経理のおすすめ資格4選
・日商簿記検定3級・2級
・ビジネス会計検定
・ファイナンシャルプランナー
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
■スキルアップに!経理経験者向けのおすすめ資格3選
・FASS検定
・経理事務パスポート検定(PASS)
・電子会計実務検定
■独立したい方に!経理上級者向けのおすすめ資格3選
・日商簿記検定1級
・公認会計士
・税理士
■経理の資格でキャリアアップを目指そう
■独学で取得を目指せる!経理のおすすめ資格4選
日商簿記検定3級・2級
日商簿記検定3級・2級は、経理未経験者でも独学で挑戦しやすい、言わずと知れた資格の定番です。商業高校や、大学の商学部、経済学部などにいた方は、授業の一環で取得したという方も多いのではないでしょうか。
3級は経理の基礎を学ぶための最初のステップで、会計仕訳に使う勘定科目や収支の一覧である試算表が理解できるようになります。
2級になると商業簿記に加えて工業簿記も範囲になり、原価計算や財務諸表の読み解きといった、より実践向きの高度な内容も加わります。
学習を進める際は、テキストを使用した音読や反復練習が有効です。また、日商簿記の主催である日本商工会議所のHPからは、サンプル問題を解くことも出来ます。
また、簿記には「日商簿記」の他に「全経簿記」「全商簿記」の3種類がありますが、日商簿記が一番難易度が高くなっています。求人票の募集要項に「簿記〇級」と記載がある場合は日商簿記を指していると考えて問題ないでしょう。
日商簿記検定についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
▶経理への転職で有利になる簿記3級の勉強方法&2級との年収差を解説
ビジネス会計検定
ビジネス会計検定は、主に財務諸表の知識を測る資格試験です。1級から3級に分かれており、未経験者でもレベルに合わせて挑戦できます。
簿記は財務諸表や決算書を作成するために必要な知識ですが、こちらの検定はすでに作成された書類を読み解くことに主眼を置いているため、簿記とはまた違うアプローチの資格です。
3級の合格率は約67%、2級は52%、1級は20.5%と進むにつれ難易度は増します。2級以上を取得すると、企業の業績を正確に評価できる力を証明でき、就職や転職において高評価を得られるでしょう。
経理はもちろん、プロジェクトを統括する企画開発の方や営業職の方にも役に立ちます。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、経済的な知識を駆使し、相談者のライフプランをサポートする家計の専門家です。特に3級は入門に最適で、未経験でも独学で取得を目指せます。
対応する相談は家計のことから年金、住宅資金、資産運用、相続といった生活に関わる様々なお金に関する相談です。中には税法や労務に関する知識が必要なシーンもあり、正しい専門家に接続できるよう判断力も求められます。
3級の試験は学科試験と実技試験に分かれていますが、実技試験といってもなにかパフォーマンスをするわけではなく、実際の相談を想定した問題に解答するものです。そのため、まずは学科試験における基礎知識の習得に重点を置きましょう。
合格後は家計管理に必要な知識が身につき、転職やキャリアアップにも有利に働きます。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、WordやExcelといったMicrosoft Office製品の実用的なスキルを証明できる資格です。会計・経理業務に限らず、資格取得を通じて身につく資料作成やデータ分析などのスキルは、幅広い業種で役立つでしょう。
会計処理や勘定科目の仕訳をPCを使わずに行っているところはほぼありません。現代のニーズにマッチした資格であり、独学でも取得しやすいことから、数字の処理でExcelをよく使う経理事務の方はもちろん、幅広い業種の方にもおすすめです。
日商簿記検定3級・2級は、経理未経験者でも独学で挑戦しやすい、言わずと知れた資格の定番です。商業高校や、大学の商学部、経済学部などにいた方は、授業の一環で取得したという方も多いのではないでしょうか。
3級は経理の基礎を学ぶための最初のステップで、会計仕訳に使う勘定科目や収支の一覧である試算表が理解できるようになります。
2級になると商業簿記に加えて工業簿記も範囲になり、原価計算や財務諸表の読み解きといった、より実践向きの高度な内容も加わります。
学習を進める際は、テキストを使用した音読や反復練習が有効です。また、日商簿記の主催である日本商工会議所のHPからは、サンプル問題を解くことも出来ます。
また、簿記には「日商簿記」の他に「全経簿記」「全商簿記」の3種類がありますが、日商簿記が一番難易度が高くなっています。求人票の募集要項に「簿記〇級」と記載がある場合は日商簿記を指していると考えて問題ないでしょう。
日商簿記検定についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
▶経理への転職で有利になる簿記3級の勉強方法&2級との年収差を解説
ビジネス会計検定
ビジネス会計検定は、主に財務諸表の知識を測る資格試験です。1級から3級に分かれており、未経験者でもレベルに合わせて挑戦できます。
簿記は財務諸表や決算書を作成するために必要な知識ですが、こちらの検定はすでに作成された書類を読み解くことに主眼を置いているため、簿記とはまた違うアプローチの資格です。
3級の合格率は約67%、2級は52%、1級は20.5%と進むにつれ難易度は増します。2級以上を取得すると、企業の業績を正確に評価できる力を証明でき、就職や転職において高評価を得られるでしょう。
経理はもちろん、プロジェクトを統括する企画開発の方や営業職の方にも役に立ちます。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、経済的な知識を駆使し、相談者のライフプランをサポートする家計の専門家です。特に3級は入門に最適で、未経験でも独学で取得を目指せます。
対応する相談は家計のことから年金、住宅資金、資産運用、相続といった生活に関わる様々なお金に関する相談です。中には税法や労務に関する知識が必要なシーンもあり、正しい専門家に接続できるよう判断力も求められます。
3級の試験は学科試験と実技試験に分かれていますが、実技試験といってもなにかパフォーマンスをするわけではなく、実際の相談を想定した問題に解答するものです。そのため、まずは学科試験における基礎知識の習得に重点を置きましょう。
合格後は家計管理に必要な知識が身につき、転職やキャリアアップにも有利に働きます。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、WordやExcelといったMicrosoft Office製品の実用的なスキルを証明できる資格です。会計・経理業務に限らず、資格取得を通じて身につく資料作成やデータ分析などのスキルは、幅広い業種で役立つでしょう。
会計処理や勘定科目の仕訳をPCを使わずに行っているところはほぼありません。現代のニーズにマッチした資格であり、独学でも取得しやすいことから、数字の処理でExcelをよく使う経理事務の方はもちろん、幅広い業種の方にもおすすめです。
■スキルアップに!経理経験者向けのおすすめ資格3選
FASS検定
FASS検定は、日本CFO協会主催の経理・財務のスキルを客観的に測定する試験です。
合否ではなくA~Eの5段階スコアで評価されることから、就職・転職時には「実務レベルのスキルがある」と信頼されます。特に経理財務部門の役職者として転職を目指すときに役立つでしょう。
勉強を進める際は「資産」「決算」「税務」「資金」4分野を包括的に学習し、公式ガイドや模擬試験を活用しましょう。
経理事務パスポート検定(PASS)
経理事務パスポート検定(PASS)は、前述のFASS検定と同じ日本CFO協会と民間企業が開発した、経理・財務の実践的なスキルを身につけられる資格です。
スマホでも視聴できるe-ラーニングでの学習により、時間や場所を選ばず学べます。
PASSはより現場で実践出来る内容のため、取得することで実務経験が浅い方でもスキルと実力を証明しやすくなります。研修と演習を組み合わせた動画を使い、1~2ヶ月ほどの学習で取得を目指せるため、仕事や家事と両立しながらキャリアアップを図りたい方におすすめです。
電子会計実務検定
電子会計実務検定は、日本商工会議所が主催する、簿記知識と会計ソフト操作を融合した資格です。経理スキルをデジタル化時代に適応させる資格として、今後ますます需要が高まることが予想されます。
簿記の基礎知識が身についている前提で、会計ソフトやe-taxの操作や活用も求められる試験となるため、事前の学習は欠かせません。日商簿記2~3級相当の知識を身につけることが望ましいでしょう。
そのほか、経理の実務に役立つ資格は以下の記事を参考にしてください。
▶財務・経理職におすすめの資格3選!
FASS検定は、日本CFO協会主催の経理・財務のスキルを客観的に測定する試験です。
合否ではなくA~Eの5段階スコアで評価されることから、就職・転職時には「実務レベルのスキルがある」と信頼されます。特に経理財務部門の役職者として転職を目指すときに役立つでしょう。
勉強を進める際は「資産」「決算」「税務」「資金」4分野を包括的に学習し、公式ガイドや模擬試験を活用しましょう。
経理事務パスポート検定(PASS)
経理事務パスポート検定(PASS)は、前述のFASS検定と同じ日本CFO協会と民間企業が開発した、経理・財務の実践的なスキルを身につけられる資格です。
スマホでも視聴できるe-ラーニングでの学習により、時間や場所を選ばず学べます。
PASSはより現場で実践出来る内容のため、取得することで実務経験が浅い方でもスキルと実力を証明しやすくなります。研修と演習を組み合わせた動画を使い、1~2ヶ月ほどの学習で取得を目指せるため、仕事や家事と両立しながらキャリアアップを図りたい方におすすめです。
電子会計実務検定
電子会計実務検定は、日本商工会議所が主催する、簿記知識と会計ソフト操作を融合した資格です。経理スキルをデジタル化時代に適応させる資格として、今後ますます需要が高まることが予想されます。
簿記の基礎知識が身についている前提で、会計ソフトやe-taxの操作や活用も求められる試験となるため、事前の学習は欠かせません。日商簿記2~3級相当の知識を身につけることが望ましいでしょう。
そのほか、経理の実務に役立つ資格は以下の記事を参考にしてください。
▶財務・経理職におすすめの資格3選!
■独立したい方に!経理上級者向けのおすすめ資格3選
日商簿記検定1級
簿記1級は、極めて高度な知識レベルを求められる簿記の最上位資格です。合格率は平均8~10%と、税理士試験や公認会計士試験並みの難関なので、取得によって他者との差別化につながります。
経理、会計業務の専門スキルの証となることはもちろん、簿記1級取得者は税理士試験の受験資格を得られます。資格手当や昇進のチャンスも広がるため、経理のプロフェッショナルを目指す方におすすめです。
公認会計士
公認会計士は、企業の財務諸表や会計業務を監査する国家資格です。
資格の取得には、「短答式試験」と「論文式試験」の2つ試験に2年以内に続けて合格したうえで、3年以上の実務経験と実務補習、修了考査を通過する必要があります。
医者、弁護士と並ぶ3大国家資格の一つであり、合格難易度は非常に高いことが特徴です。数年単位の学習期間が必要になるものの、取得によって独立開業や年収アップを目指せます。
公認会計士についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
▶公認会計士になるには
税理士
税理士資格は、税務に関する独占業務を有する国家資格です。
税理士になるには、全11科目ある税理士試験のうち5科目に合格し、実務経験を最低2年積むことが求められます。
税金に関するスペシャリストとして高い信頼があり、納税代行や税務相談など、税理士にしか許可されていない独占業務もあります。
法人や個人事業主の税務顧問業務を通じて収入を安定化でき、年齢に関係なく、長期間働き続けられる資格を探している方に最適です。
税理士を目指す場合のキャリアパスは、以下の記事を参考にしてください。
▶税理士を目指す方のキャリアパスについて
簿記1級は、極めて高度な知識レベルを求められる簿記の最上位資格です。合格率は平均8~10%と、税理士試験や公認会計士試験並みの難関なので、取得によって他者との差別化につながります。
経理、会計業務の専門スキルの証となることはもちろん、簿記1級取得者は税理士試験の受験資格を得られます。資格手当や昇進のチャンスも広がるため、経理のプロフェッショナルを目指す方におすすめです。
公認会計士
公認会計士は、企業の財務諸表や会計業務を監査する国家資格です。
資格の取得には、「短答式試験」と「論文式試験」の2つ試験に2年以内に続けて合格したうえで、3年以上の実務経験と実務補習、修了考査を通過する必要があります。
医者、弁護士と並ぶ3大国家資格の一つであり、合格難易度は非常に高いことが特徴です。数年単位の学習期間が必要になるものの、取得によって独立開業や年収アップを目指せます。
公認会計士についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
▶公認会計士になるには
税理士
税理士資格は、税務に関する独占業務を有する国家資格です。
税理士になるには、全11科目ある税理士試験のうち5科目に合格し、実務経験を最低2年積むことが求められます。
税金に関するスペシャリストとして高い信頼があり、納税代行や税務相談など、税理士にしか許可されていない独占業務もあります。
法人や個人事業主の税務顧問業務を通じて収入を安定化でき、年齢に関係なく、長期間働き続けられる資格を探している方に最適です。
税理士を目指す場合のキャリアパスは、以下の記事を参考にしてください。
▶税理士を目指す方のキャリアパスについて
■経理の資格でキャリアアップを目指そう
経理の資格取得は、勉強を通して知識やキャリアを大きく向上させるチャンスです。
本記事で紹介した内容を参考に、ご自身のキャリアにマッチした資格を選び、計画的に学習を開始してみてください。
それぞれの資格に適した研修やサポートを活用することで、効率的な合格への道が開けます。将来を見据えた資格取得を通じて、新たな道を切り拓きましょう。
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本記事で紹介した内容を参考に、ご自身のキャリアにマッチした資格を選び、計画的に学習を開始してみてください。
それぞれの資格に適した研修やサポートを活用することで、効率的な合格への道が開けます。将来を見据えた資格取得を通じて、新たな道を切り拓きましょう。
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