会計事務所でのインターンとは?学生が得られる4つのメリットと選考対策

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会計事務所でのインターンとは?学生が得られる4つのメリットと選考対策

すっかり学生の就活準備として定着した企業インターン。本選考に進む条件として「インターンに参加していること」を挙げている企業もあり、もはや就活生にとっては欠かせない取り組みになっています。
会計事務所でのインターンシップは、税理士や公認会計士といった専門家と近い距離で働き、学校では学べない実践的なスキルを身につけられるチャンスです。

インターンが新卒採用の過程として定着したのはここ10年ほどの話。現在30代後半以上の人たちが新卒の就活をしていた頃は、インターンは少数の学生や外資系企業などが行っていた程度でした。
「制度としては知ってるけど、実際に経験してないから具体的に何をしているのかよく分からない」という人事担当も多いのではないでしょうか。

本記事では、会計事務所におけるインターンの基礎知識やメリット、選考対策のポイントを解説します。
インターンを受けたいと思っている学生はもちろん、インターンを取り入れたいけどどう準備したらいいのか分からない会計事務所や税理士法人の方も、是非チェックしてみてください。

【目次】

会計事務所のインターンの基礎知識
・そもそもインターンとは?
・短期インターンと長期インターンの違い
・インターンには参加した方がいい?
・インターン先の探し方

会計事務所のインターンで得られる3つのメリット
・簿記や税務知識を実践で活かせる
・自分の適性を確かめられる
・就職活動で有利になる

会計事務所インターンの選考対策
・応募前に準備すべきこと(履歴書・志望動機)
・面接でよく聞かれる質問と答え方のコツ

会計事務所のインターンはキャリアに直結する第一歩





■会計事務所のインターンの基礎知識

■会計事務所のインターンの基礎知識
そもそもインターンとは?
インターンの正式名称は「インターンシップ」で、特定の職の経験を積むために、企業や組織において労働に従事している期間のことを指します。日本では学生の就労経験を指す時に使うことが主ですが、実は特に年齢に決まりはありません。

期間は数日の職業体験のようなものから、数週間から数ヶ月にかけてプロジェクトに参画してもらうようなものまで、体験させる業務も雑用のようなものから新卒相当の内容までと、現状は法律上の定義などもなく、企業によって幅広くなっています。
そのため、インターンを受けたい学生は募集要項をよく読み、何が経験出来るのかをしっかり確認しておくことが大切です。基本的に日数が少なければ少ないほど、実務的な経験は少ないと思った方が良いでしょう。

また、インターンは就活直前となる大学3年生を対象に、学生がまとまった時間を取りやすい夏頃に行われることが多いですが、長いプロジェクトに入る場合は大学2年生から参加出来る場合もあります。探し始めた時には既に参加資格を逸していた…ということにならないよう、興味のある業界の動向は早めにチェックしておきましょう。

そして「インターン」という名目ではありませんが、学生アルバイトを受け入れている企業もあるので、興味のある企業が実施していればそちらに応募してみるのも、より企業の普段の姿を感じられるのでお勧めです。


短期インターンと長期インターンの違い
会計事務所のインターンには、短期と長期の2つのタイプがあります。

短期インターンは1ヶ月未満の期間で行われ、業界や職場の雰囲気を知るための入門的な体験ができます。
複数の会計事務所を比較検討したい学生や、学業との両立を重視する方に適していますが、実際の業務は伴わない入門的な体験であるため、基本的に給与は発生しません。
短期の中でも1日で終わるものは「オープンカンパニー」と呼ばれ、会社説明会に近い位置づけになります。

一方、長期インターンは1ヶ月以上続き、より実践的な業務を任されることが特徴です。
会計ソフトの操作や顧客対応など、実務に近い経験ができるため、スキルアップにつながります。また、事務所のスタッフとの深い人間関係も構築できるでしょう。
実践的な業務に携わるため、長期インターンは有給であるという特徴があります。

自分に合ったインターンを選ぶポイントは目的意識です。幅広く業界を知りたいなら短期、特定の会計事務所で専門性を高めたいなら長期がおすすめです。
どちらを選ぶにしても、会計事務所インターンは将来のキャリアにつながる貴重な一歩となります。


インターンには参加した方がいい?
結論から言えば、院進学の予定がなく、スケジュールの都合が付くのであれば行った方が良いです。行くことにデメリットがほとんどなく、メリットの方が多いからです。

メリットの詳細は後述しますが、やはり一番は一緒に働く人やオフィスの空気を自分で体験出来ること。こればかりは、求人票を見るだけでは分かりませんし、他人の意見もあまり参考にできません。

インターンで関わった先輩社員は、右も左も分からない学生を馬鹿にせず、適当にせず、丁寧に接してくれていますか?
インターン生の受け入れという普段と違う業務が追加になっているためかもしれませんが、先輩たちが誰一人定時で帰ろうとしない残業体質ではないでしょうか?お昼休憩は皆さんきちんと取っていますか?
社員同士は適切な距離でコミュニケーションを取っていますか?会話や笑顔が少なかったり、社員同士でギスギスした雰囲気があったりしませんか?
目の前にいる先輩社員の後輩として、一緒に働いてみたいと思いますか?

インターンは、そういった社内の環境や社員の人となりを、入社前に体感出来る絶好の機会です。そこで自分には合わなそうと思ったら、本選考を受けないという選択も出来ますし、合わないと思った理由から自分が仕事に対して何を求めているのか気付くことも出来ます。

また、先輩たちの振る舞いは会社の体質を体現していることも多々あります。
インターンに来る学生は未来の社員候補であると同時に、未来の取引先や顧客にもなり得る外部の人間です。それでも丁寧な対応をしないようであれば、社内の人間という身内になった後は…どうなるか想像に難くないでしょう。


インターン先の探し方
会計事務所のインターンシップを探す方法はいくつかあります。
まず、大学の学生課やキャリアセンターに相談してみましょう。多くの大学では企業と連携してインターンシップ情報を提供しています。

インターンシップ専門の求人サイトも効果的です。「会計事務所 インターン 大阪」などのキーワードで検索すれば、地域や期間で絞り込んだ情報が見つかります。
会計や税務に関連したゼミに所属している場合は、担当教授に相談するのも良い方法です。教授の人脈を通じて、インターネットなどでは公募していない会計事務所を紹介してもらえることもあります。

重要なのは、一社だけでなく複数の会計事務所に応募することです。選考に繋がる場合も多いため、選択肢を広げておくことで参加機会を増やせます。
また、可能であれば複数の事務所でインターンを経験しましょう。特に小規模な会計事務所は、代表の方針を色濃く反映しがちで、経験出来る業務や育成ステップにも大きな違いが生まれます。複数経験することで、事務所ごとの特色や業務の違いを比較でき、自分に合った環境を見極める目が養われます。

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■会計事務所のインターンで得られる3つのメリット

■会計事務所のインターンで得られる3つのメリット
簿記や税務知識を実践で活かせる
会計事務所のインターンでは、教科書や参考書だけでは学べない企業の経理実務や、税務申告の具体的なプロセスを、実際の業務を通じて体験できます。長期インターンであれば、社会人1、2年目で学ぶような実務知識を一足先に体験できることもあるでしょう。

また、会計事務所の業務は正確さとスピードの両立が求められるため、社会人として必要な緻密さや効率的な作業能力も自然と養われます。
先輩スタッフから業務のコツを教えてもらうことで、たとえ他の業界に行くことになったとしても、就職活動において他の学生との差別化につながり、将来のキャリア形成に大きく役立ちます。


自分の適性を確かめられる
会計事務所のインターンでは、実際の職場環境や業務の雰囲気を肌で感じることができます。場合によっては、コンサルティング業務や顧客訪問に同行する機会も得られるでしょう。
このような経験は、公認会計士や税理士という職業に対する自分の適性や興味を再確認する、絶好の機会になります。
人によっては「イメージと違った」ということもあるでしょうが、それでいいのです。インターンは、そういったキャリアの軌道修正を早めに行うという意味でも、大変意義があります。

また、会計税務業界を目指す方にとって、会計事務所で働くプロフェッショナルの姿を間近で見ることは、勉強のモチベーション向上にも繋がります。
将来のキャリア選択において明確なビジョンを持つためにも、会計事務所インターンでの実務体験は非常に価値があります。

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就職活動で有利になる
会計事務所でのインターン経験は、就職活動において大きな武器になります。
実務経験を通じて業界への理解が深まり、自分の適性や将来のキャリアビジョンが明確になるからです。
実務を経験したうえで会計業界を志望している、つまり「配属ガチャ」と言われるような就業上のミスマッチも低いとされ、会計事務所が重視する即戦力としての価値も高まり、選考過程で他の学生との差別化が図れます。

さらに長期インターンを経験している場合、実際に社会人と働くことで身につくビジネスマナーや時間管理能力は、どの業界に進んでも通用する貴重な財産となります。


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■ 会計事務所インターンの選考対策

■ 会計事務所インターンの選考対策
インターンは申し込んだ全ての企業に行けるとは限りません。希望者が多い企業などでは全員を受け入れては通常業務に支障も出てしまうので、先着順だったり選考があったり、それも企業によってルールが違います。
選考がある場合も、大学からの推薦状だけで良い場合もあれば、履歴書や面接が必要なこともあります。特に長期インターンの場合、給与が発生することから、通常の採用面接と同じような選考が行われることがありますので、それらも含めて就活の準備だと考え、前向きに取り組みましょう。


応募前に準備すべきこと(履歴書・志望動機)
会計事務所のインターンシップに応募する前に、履歴書の志望動機の準備を進めます。履歴書の作成では、学業成績だけでなく、簿記の資格取得状況や会計に関する学習経験を具体的に記載しましょう。
特に大手税理士法人や監査法人の場合、指定の資格取得が応募条件となっていることもあります。そちらももれなく確認・記載しましょう。

志望動機を考える際は、「会計業界に興味を持ったきっかけは何か」を明確にしておくことが重要です。
あくまでインターンですから、色々と自分に合う業界や業種を探していることはマイナスではありません。会計業界を選択肢に入れた理由として、将来どのようなキャリアを積みたいのか、それに対して会計業界でどのような経験が活かせると考えたのかまで考えておくと、面接官に熱意が伝わります。


面接でよく聞かれる質問と答え方のコツ
会計事務所におけるインターンの面接では、専門性と人柄の両面から質問されることが多いです。よくある質問としては「なぜ会計事務所を志望したのか」「会計に関心を持ったきっかけは何か」「長期インターンで学びたいことは何か」などが挙げられます。

これらの質問に対しては、具体的なエピソードを交えて答えることが重要です。たとえば、簿記の勉強を通じて企業活動の数字的側面に興味を持った経緯や、将来の目標と会計事務所での経験がどう結びつくかを明確に説明しましょう。
また、「学業との両立をどう考えているか」という質問も頻出です。この場合、自分のスケジュール方法をアピールしつつ、具体的な計画を示すと説得力が増します。

特に長期インターンの場合は選考に直結することも多いのため、面接では、会計知識だけでなく、コミュニケーション能力や責任感も評価されます。
自分の強みを活かしながらも、学生という立場の甘えは捨て、実務に対する真摯な姿勢を示すことが重要です。



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■会計事務所のインターンはキャリアに直結する第一歩

会計事務所でのインターンシップは、将来の税理士や会計士を目指す学生にとって貴重なキャリアの第一歩です。実務経験を通じて専門知識が深まり、就職活動での強みになるでしょう。大学生のうちからプロフェッショナルな環境に身を置くことで、自分の適性を確認し、将来の進路を明確にできます。

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