税理士に向いている人とは?必要な適性・スキルも紹介

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税理士に向いている人とは?必要な適性・スキルも紹介

税理士は、税法の専門家として高度な専門知識が必要とされることはよく知られていますが、それ以外にも税法を遵守する強い倫理観、顧客の課題を聞き出し解決に導くコミュニケーション能力、毎年のように更新される新しい税制への対応力も求められる職業です。

難易度が高く、それゆえに国家資格の一つとなっている税理士ですが、必要なことが分かっていれば対策していく事は可能です。
本記事では、税理士に向いている人の特徴や、必要な適性・スキルを紹介します。「税理士に興味があるけど、自分に向いているのかわからない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。


【目次】

税理士に向いている人とは?
 ・コミュニケーション能力がある人
 ・几帳面さと注意力がある人
 ・正義感と倫理観がある人

税理士事務所で働くメリット・デメリット
 ・メリット1. 働きながら税務の専門知識を身に付けられる
 ・メリット2. 自分の適性を確認することができる
 ・デメリット1. 業務に繁閑差があり、スケジュール管理が必要になる
 ・デメリット2. 業務の専門性が高く、継続した学びが求められる

税理士に向いている人の特徴を理解し、最適な環境を選ぼう




■税理士に向いている人とは?

■税理士に向いている人とは?
コミュニケーション能力がある人
税理士は税の専門家ですが、実際の多くの税理士は、自身の仕事を「サービス業」だと言います。
それは税理士として仕事を進めるうえで、多くの場面でクライアントやチームと意思疎通を図る必要があるためです。円滑に税理士としての業務を行うには、コミュニケーション力が欠かせません。

特に取引先に経営面でのアドバイスをする際は、相手の状況や心情に寄り添ったうえで、説得力のある説明が求められます。適切な距離感を保ちながら親しみやすく接することが、相手からの情報共有や提案の理解を促すでしょう。

月次監査で顧客との接点も多い税理士は、適切な言葉選びや寄り添い方で信頼関係を築くことが、なんでも相談出来る・長く付き合える税理士としての価値を高めます。日々の活動を通じて、対話力や調整力、交渉力を磨くことが重要です。


几帳面さと注意力がある人
几帳面さと注意力は、税理士にとって重要な資質です。
細かい数字や複雑ないくつもの法律が重なり合う税務書類を扱う際には、ミスが許されない場面が多々あります。一つのミスが顧客との信頼を大きく損ねる原因となるため、日々の業務において細心の注意が求められます。

また、顧客の経営状況や財務状況といった機密情報を把握する税理士には、守秘義務を遵守し、顧客の情報を守る責任も伴います。
特に、メールの送信先や重要書類の扱いなどに関しては、精度の高い情報管理が必要不可欠です。同時に、細部にこだわりすぎず大局的な視点を持ち、業務の優先順位を見極める能力も求められます。


正義感と倫理観がある人
強い正義感と倫理観は、税理士に必須の資質です。
大前提として、税理士は税法を遵守し、自身のクライアントにも同じく遵守させる必要があります。法に背く誘惑や相談があっても、自己の良心と倫理観に基づき業務の適正さを自ら管理しなければなりません。

正義感と倫理観を持つことで、クライアントに対して透明性のあるサービスを提供し、不正行為に加担しないという信頼を築くことができます。
倫理観が欠如していると、意図せず法に触れる行為に巻き込まれるリスクがあるのです。不正な要求をされた場合にも、毅然と対応する姿勢が求められます。



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■税理士事務所で働くメリット・デメリット

税理士を目指すにあたり、見本となる税理士の仕事を間近で見ることができる税理士事務所は魅力ある勤務先の1つですが、事前に知っておくべき注意点もあります。
以下では、税理士事務所で働くことのメリット・デメリットを紹介します。


メリット1. 働きながら税務の専門知識を身に付けられる
税理士事務所で勤務する一番のメリットは、税理士の業務を間近で見ることが出来ることです。
税理士として必要なスキルや業務の流れなど、会計や税務の専門スキルを自然に習得できます。日々の業務を通じて、自身の成長を実感できることが大きな魅力です。

税理士試験の学習と両立を目指す方は、座学で勉強したことを実務で体験することで、より活きた知識として定着し、将来的なキャリア形成の一歩として役立つでしょう。


メリット2. 自分の目標や適性を確認することができる
先述の通り、税理士という仕事には会計税務に関する知識以外に様々なスキルが求められます。
税理士は常にオフィスに構え、数字の処理をする、税法の専門家。そんな職人のようなイメージとは異なり、実際は外出することも多く、顧客やスタッフとの深いコミュニケーションが必要になるポジションです。
どのような仕事にもあり得ますが、高い理想や目標であるほど、「思っていたのと違った」というギャップは大きいものです。まずは現場で働いてみることで、自分のやりたい仕事はこれだと思えるか、将来のキャリアを決めるうえで重要な指標になります。


デメリット1. 業務に繁閑差があり、スケジュール管理が必要になる
取り扱う業種や専門分野によって若干の差はありますが、おおむね下記の期間が税理士事務所の繁忙期と呼ばれる期間に当たります。

・年末調整:12~1月
・確定申告:1~3月
・法人決算:4~5月

税の申告は期日が決められているため、上記の時期は普段ほとんど残業がない環境でも、毎日の残業や休日出勤が発生しやすくなる可能性が高くなります。一方で、繁閑差が明確だからこそ、プライベートとの両立をしやすいという側面もあるでしょう。
税理士試験が行われる8月は、多くの税理士事務所の閑散期に当たるため、有給を取得してラストスパートをかけたり、試験後にリフレッシュ休暇を取ったりということもしやすい傾向にあります。

自身のライフスタイルと照らし合わせ、無理なく働き続けられる環境かどうかを見極めることが重要です。
会計事務所の1年~繁忙期における業務と閑散期について~


デメリット2. 業務の専門性が高く、継続した学びが求められる
税理士事務所の業務は専門性が高いため、特に未経験者は最初に学ぶことが多くあります。年末調整や確定申告といった年に1回しかない業務もあるため、最初の1年目は訳の分からないうちに終わってしまったという方も珍しくありません。
さらに、クライアントの資産を扱うため、ミスが許されず、高い集中力も求められます。最初から一人で任せられるというケースは多くありませんが、プレッシャーを感じる方もいることでしょう。

また、税法は年に1回改正があるため、最新の税法に対応すべく継続的な学習が求められることに注意が必要です。これは税理士資格を取得した後ももちろんですが、税理士試験勉強中の場合は法改正によって試験の内容が変わることもあるため、より注意が必要です。


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■税理士に向いている人の特徴を理解し、最適な環境を選ぼう

税理士および税理士事務所の業務には、高い専門性が求められるため、一定の向き不向きがあるのは事実です。しかし、事務所によって抱えているクライアントの質や規模が大きく異なるため、求められる能力・特性にも違いが生じます。

コミュニケーション力や注意力といった汎用性の高いスキルを磨きつつ、専門知識の習得に努めることはもちろん重要ですが、自身の強みを活かせる環境を選ぶことも同時に必要です。
将来のキャリア形成に向けて、自身に適した税理士事務所をお探しの方は、ぜひアカナビの求人をご覧になってみてください。


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