パート面接でよく聞かれること7選!事前準備や対策のポイントを紹介

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パート面接でよく聞かれること7選!事前準備や対策のポイントを紹介

9月になりました。酷暑で子どもと出かけられる場所も限られる中、夏休みを乗り切ったご家庭の皆様、お疲れさまでした。
まだまだ残暑も厳しい中ですが、「子どもの夏休みも終わったし久々に仕事を始めてみよう!」と思ったとき、緊張するのが面接ですよね…。

パート・アルバイトとはいえ、面接は必ず通らなくてはならない道。自信を持って面接に臨めるよう、あらかじめどんな質問をされるかを予測し、ある程度回答を準備しておくことが大切です。
今回はパート・アルバイトの面接でよく聞かれる質問7選を紹介します。


【目次】

パートの面接でよく聞かれる7つの質問
 ・1. 当社に応募された理由は何ですか?
 ・2. 過去にどんなお仕事を経験されましたか?
 ・3. ブランクが長いようですが、どうしてですか?
 ・4. 前回は短期間で仕事を辞められていますが、どうしてですか?
 ・5. 残業は可能ですか?休日出勤は可能ですか?
 ・6. 勤務可能な日数や曜日、時間帯などを教えてください。
 ・7. 何か聞いておきたいことはありますか?

パートの面接前に準備すべきこと
 ・応募先企業の情報を収集しておく
 ・身だしなみを整えて第一印象アップ
 ・緊張をほぐしておく

パートの面接後に行うべきステップ
 ・御礼メールを送る
 ・無事採用が決まったら

パート・アルバイトの面接で一番大事なこと


 

■パートの面接でよく聞かれる7つの質問

1. 当社に応募された理由は何ですか?
応募先の情報を下調べした上で、「あなたの現在の状況」「これまでの経験」「応募先の職務内容」を盛り込んで、自分自身の言葉で具体的に伝えると良いです。どこかで拾ってきたような、表面的な言葉は避けましょう。
文章を考える前に、下記のようにポイントを事前に書き出しておくのがコツです。

・家から近くて通いやすい
・勤務時間が合っている
・以前に同じ職種で働いていた経験を活かして貢献したい
・資格を活かしたい

「家から近い」や「勤務時間が合っている」というのは、働きたくても条件が合わずに働けない方たちにとって切実な問題です。
「自分の困っている状況や問題を解決できる応募先である」ことは十分な応募動機になりますが、自分にとってのメリットだけを応募理由にすると、貢献意識が低いと思われかねません。
自分の希望とスキル、会社の魅力を絡ませて、エピソードに具体性を持たせることで、採用担当者に強く印象付けることができます。

以下の記事では経理の志望動機について解説しています。ぜひご覧ください。
【例文あり】経理の志望動機の書き方|未経験者・転職向け成功ポイント


2. 過去にどんなお仕事を経験されましたか?
この質問の意図は、あなたにどんな仕事を任せられるか、またどのくらいのスキルが身についているかを知りたいということです。
特に会計事務所は、顧客のジャンルや規模、代表の方向性によって仕事の進め方が全く違うケースも珍しくありません。「何を」「どこまで」出来るのかという具体的な業務レベルのすり合わせをしておかないと、入社後に「思っていたより難しい」「思っていたより仕事が出来ない」というミスマッチが生まれてしまいます。

NGなのは「仕事経験はありません」「短期で辞めてしまったので特にありません」と消極的な受け答えをすることです。仕事への意欲に欠ける印象を与えてしまいます。
仕事経験があまりない場合でも、短い経験で学んだことやその時に心がけていたこと、その他の活動を通して得た経験、また得意なことについて答えられるようにしましょう。

また、未経験の職種に挑戦する場合、コミュニケーション能力や協調性といった汎用的なスキルを具体的なエピソードで示し、そのスキルが応募した職種でどのように貢献できるかを伝えましょう。面接官に「実際に活躍できる人材だ」と思ってもらうことが重要です。

以下の記事では経理のパート面接での自己PRについて解説しています。ぜひご覧ください。
【経理の自己PR】パート希望者向け!効果的な自己PRの書き方を解説


3. ブランクが長いようですが、どうしてですか?
結婚や出産・育児で仕事から離れてしまった方によくされる質問です。
ネガティブな質問のように聞こえますが、決してブランクがあるからマイナスの評価をされるとは限りません。面接官はブランクの長さを見ているのではなく、どう答えるかで人柄や仕事復帰の意欲を判断しようとしています。

「ブランクの理由」と「どうして仕事を再開しようと思ったのか」を、きちんと順を追って説明できるようにしておくことが大切です。またブランク中に行ったことがあれば、積極的にアピールしてください。

【例1】
「実の両親も義理の両親も遠方で頼れる親族も身近にいなかったため、子供が小学生になるまでは育児に専念したかったからです。このたび子供が小学校に上がりましたので、仕事を再開したいと思いました。仕事のブランクは長いですが、仕事復帰に向けては育児と平行して、先月簿記の資格を取りました。」

【例2】
「結婚当時、夫が転勤の多い企業に勤めており、働いても長期続けることが出来なかったためです。昨年夫が転職したことで転勤の心配がなくなりましたので、改めて腰を据えて働いていければと思い、就職活動を始めました。」

【例3】
「親の介護が始まってしまい、他に兄弟もいないため、様々な手続きや日々の生活に私のサポートが必要とされる状況になってしまったためです。初めは仕事と両立しようとしていたのですが、私の体力が持たなくなってしまい、一度退職しました。先日施設に空きが出来て入居がかなったので、改めて仕事を再開したいと思っています」


4. 前回は短期間で仕事を辞められていますが、どうしてですか?
会社が心配なのは、せっかく採用してもすぐに辞められてしまうことです。
そのため面接官は、退職理由からあなたの性格や責任感、意欲を見極めたいと考えています。納得できる理由を説明できるようにしておくことが一番好ましいです。

【例】
「もともと育休スタッフが復帰するまでの短期契約だったためです。」
「土日定休ということで採用していただきましたが、職場の状況が変わり休暇が不定期となり、育児に支障が生じたため、やむをえず退職しました。」
「家庭との両立がしやすい環境だったのですが、M&Aによる合併で就業場所が自宅から2時間近くかかる場所に移転となってしまい、両立が困難になったためです。」

以下のような理由は、マイナスの印象を与えてしまうので控えましょう。
・人間関係の理由(苦手な人がいた、陰口を叩かれていた)
・前職の悪評(古い体質の職場だった、評価体制がおかしかった)
・仕事内容の理由(業務内容がつまらないから、成長出来なかったから)

ネガティブな退職理由だと、今回も同じ理由で辞めてしまうのではないかと懸念を持たれてしまいます。本音では上記のような理由があったとしても、その後にそこから学んだことや得た経験など、なるべくポジティブな学びを付け加える工夫をすると良いでしょう。

一方で、法律や社会通念上、誰が聞いても企業に非がある理由(給与が適切に支払われなかった、毎日終電で帰宅するような長時間労働だった等)場合は、そのままお伝えしてもさほど問題はありません。逆にその退職理由でさえ問題視するような企業であれば、同じ考えの可能性があるため、入社を避けた方が良いでしょう。


5. 残業は可能ですか?休日出勤は可能ですか?
雇用形態にもよりますが、働いていると、会社から急な残業や休日出勤を求められることが出てくるかもしれません。
会社側としては困っている状況ですから、可能な限り協力してもらいたいでしょうが、この質問は「残業できること」を前提として聞いているわけではありません。

あなたがどの程度柔軟に動けるか見極める目的、また受け答えの仕方で仕事への姿勢をはかる目的があります。対応が難しくても消極的な回答や、「○○はできません」など否定的な回答は避けましょう。
ただし、実際には対応できないことを「できます」と答えてしまうのは、後々のトラブルとなるのでNGです。

【例】
「火曜・木曜であれば夫がリモートワークの日ですので、事前に言っていただければ残業することも可能だと思います。」
「休日出勤は事前に言っていただければ、できる限り対応できるようにします。ただ直近でのご依頼では難しかったり、出勤できる時間が限られたりするかもしれません。」
「申し訳ありませんが、休日出勤は基本的には厳しいです。ただ、近くに両親が住んでいますので、早めにご依頼いただければ両親に預けられないか相談してみて、可能なら対応できます。」


6. 勤務可能な日数や曜日、時間帯などを教えてください。
パート面接では、シフト希望や勤務可能時間について明確に伝えましょう。以下のように、具体的な数字で示すことが大切です。

【例】
「月〜水曜は15時まで、木曜は10時〜14時で勤務可能です。」
「平日のうち3日程度勤務可能で、17時までに退勤できるとありがたいです。」

応募求人情報に掲載されている情報をベースに、まずはストレートに自分の希望を伝えてみましょう。そのうえで企業側から「●時までの勤務は難しいですか?」「週4日勤務は難しいですか?」など質問があれば、「5. 残業は可能ですか?休日出勤は可能ですか?」の項目の回答と同様、どういう状況なら可能か検討する姿勢を見せると良いでしょう。

希望は具体的に伝えつつ、可能な範囲で企業側に歩み寄った伝え方をすることが重要です。


7. 何か聞いておきたいことはありますか?
いわゆる「逆質問」と言われるものです。ここで「特にありません」と答えるのはもったいないことです。
「聞きたいことがない」ということは「興味がない」と捉えられることもあります。疑問点や懸念点を事前に解消し、積極性をアピールする機会として上手に利用しましょう。

【例】
「この職場で働くうえで身につけておくべきスキルは何でしょうか?」
「御社で子育てしながら働いている方は、家庭と仕事をどのように両立していらっしゃいますか?」
「正社員登用制度はありますか?いずれは正社員になることも視野に入れて仕事に邁進したいと考えています。」

ここまでで聞きたいことがすべて聞けており、本当に追加の質問が思いつかない場合は、「求人票と面接で丁寧にご案内いただけたので、追加で確認したいと思っていたことは全てお聞きすることが出来ました」といったように、「質問がないわけではなく解決された」というアピールをしておきましょう。

面接を一方的なものではなく、双方向のコミュニケーションへと変えることで、面接官に良い印象を与えやすくなります。

以下の記事では経理のパート面接での自己PRについて解説しています。ぜひご覧ください。
パート面接で質問しておくべきことは?逆質問のチェックリストを紹介


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■パートの面接前に準備すべきこと

応募先企業の情報を収集しておく
企業の理念やビジョン、社風などを調べておくことは、志望動機で説得力のあるアピールをするためには必須となります。公式ホームページやSNSは、事前にチェックしておきましょう。

ただし中小企業や個人会計事務所の場合は、インターネット上の公式情報が充実していないケースもあります。応募した求人サイト以外のページなど、より詳細な情報を掲載している求人サイトなどを利用する、会計事務所であれば代表税理士の名前で調べると表彰履歴や顧問先の企業情報がヒットすることもあり、それらを利用することも1つの方法です。


身だしなみを整えて第一印象アップ
パート面接での第一印象は数秒で決まるため、身だしなみには細心の注意を払いましょう。特に入念にチェックすべきポイントは以下のとおりです。

・髪型が不自然でないか
・髪色はハイトーン過ぎないか
・スーツはサイズ感が合っているか
・香水や柔軟剤の匂いが強すぎないか
・靴に汚れや目立つ傷がないか
・大きすぎるアクセサリーを身につけていないか

全体のバランスと清潔感を大切にすることが、第一印象を良くする鍵です。面接前に全身鏡で確認しつつ、家族や友人から客観的にチェックしてもらうのも良いでしょう。

服装について詳しく知りたい方は、こちらもご確認ください。
面接にノーカラージャケット着用は失礼? 好印象を与える選び方ガイド


緊張をほぐしておく
面接時の緊張は誰にでも起こること。緊張を緩和するためには、想定質問を盛り込んだ箇条書きを用意し、話す練習をしておくと良いでしょう。
好きな飲み物を飲む、手遊びをする、愛読書に目を通すなど、ルーティンにしていることがあればいつも通りに行うことも効果的です。

面接は、あなたが選ばれる立場であると同時に、選ぶ立場でもあります。
事前準備をおすすめする目的は、ご自身の不安を減らすと同時に、企業に対して誠実さを示すためであり、失敗しないためではありません。人同士の関わりですので、どんなに準備を行っても相性が悪いケースはどうしても起こります。
面接官の前では笑顔を心がけましょう。笑顔は第一印象を良く見せ、自然なコミュニケーションを促進し、緊張をほぐす効果があります。


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■面接後に行うべきステップ

御礼メールを送る
面接後に送る御礼メールは、入社意欲を伝え、好印象を与えるための重要な手段です。
丁寧さを重視したい場合は郵送を検討するのも一案ですが、基本的にはメール、もしくは面接までのやり取りに使用していたツールを使うのが賢明です。
適切なタイミングとしては、面接当日、遅くとも翌日午前中に送ることが理想です。

件名には「◯月◯日の面接のお礼(氏名)」などと記載し、一目で内容が分かるようにします。本文では、面接の機会をいただいたことへの感謝を述べ、面接を通じて感じたことや、入社意欲が高まったことなどを織り交ぜます。

最後は「お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡をお待ちしております」といったビジネス定型句で締めくくり、自分の連絡先を記載しましょう。御礼メールの送信は必須ではないものの、採用担当者に良い印象を残せる可能性があります。


無事採用が決まったら
採用後の初出勤でスムーズなスタートを切るために、あらかじめ流れをおさえておきましょう。
まず、雇用契約書の締結タイミングや初出勤日、その際の服装や必要な持ち物など、内定連絡と合わせて提示がなければこちらから確認します。
服装や持ち物は、前日までに準備を整えておき、当日は到着時間には余裕を持って出発し、指定された出勤時刻の10分前には職場に到着するよう心掛けましょう。

その他、初出勤時に気をつけるべきポイントは以下のとおりです。

・最初に笑顔で「氏名」で部署の全員とあいさつをする
・分からないことや不明点は、積極的に先輩に尋ねる
・社内の慣習やルールを把握するなど、職場の雰囲気を確かめる

経験者であろうと未経験者であろうと、新しい職場では新人です。
謙虚に振る舞い、周囲とのコミュニケーションを大切にすることで早期の順応が期待できます。初日から良い印象を与え、スムーズに業務が進行できるよう心掛けましょう。



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■パート・アルバイトの面接で一番大事なこと

よくある質問への対策を紹介してきましたが、まず覚えておくべきことは、面接において何よりも重要視されるのは「人柄」だということです。
経験やスキル、志望動機など判断材料はたくさんありますが、それは「人柄」が認められてからの話。どんなに仕事ができても、協調性や柔軟性、一般常識に大きなギャップを抱えていたら、企業は採用したいとは思わないでしょう。

つまり企業側に「この人と働いてみたい」と思わせることが、面接必勝の重要ポイントです!
「一般的な常識」や「協調性」を意識しながら、笑顔で誠実な受け答えができるように練習して面接に臨みましょう。
面接前のおさらいや当日のポイントなどは、是非過去のコラムも参考にしてみてくださいね。

面接で第一印象を良くしたい!意識したい5つのポイント
オンライン面接対策のポイント【準備編・当日編】


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