2024年、最低賃金はどう変わる?

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2024年、最低賃金はどう変わる?

今年も最低賃金の改定の時期がもうすぐやってきますね。
昨年度は、東京都では41円アップの1,113円に改定されたのが記憶に新しいですが、本年度の最低賃金改定は全国一律+50円と、大幅なアップが発表されました!

■全国平均は【1,055円】に

最低賃金改定にあたっては、各都道府県の物価や給与相場を参考に、3つの上昇率ランクが分けられていましたが、今年は昨今の物価高の影響もあり、一律50円以上となっています。

▶厚生労働省:地域別最低賃金の全国一覧

まだ確定ではありませんが、答弁で最も高い上昇率となる+84円を提示している徳島県をはじめ、半数以上が既定の50円以上の賃上げを発表しています。これにより最低賃金が1,000円を超えた自治体は16都道府県となり、昨年と比べて倍増となりました。
一番高い東京都(1,163円)と一番低い秋田県(951円)の差額も過去最少となり、10年連続の改善となっています。

■扶養内勤務を希望する方にとっては悩ましい面も…

「時給が50円上がる」ということは、週3日・1日5時間勤務で働いているパートさんの場合、1日に250円、1週間で750円、1か月で3,000円前後、1年間で36,000円前後の給与増となります。
最低賃金が上がることで収入が増えることはシンプルなメリットですが、時給が上がったことにより従来通り働くと扶養内におさまらない可能性があるため、扶養内で働きたいと考えている方は改めて勤務日数や時間の見直しが必要になる可能性もあります。

最低賃金が上がるメリット・デメリット、注意点等はこちらのコラムに記載がありますので、こちらも併せてチェックしてみてください!
2023年も最低賃金が大幅引き上げ!パート主婦への影響は?

また、今年度は同じく10月に、社会保険の加入要件の変更もあります。
給与が上がることで、加入要件の一つでもある「月額賃金が88,000円以上」を満たす場合、時給が上がったこと以上に保険料などで手取りが減ってしまう可能性もあるため、気になる方はこちらのコラムもチェックしてみてください。
社会保険の適用拡大、2024年法改正で何が変わる?

毎年10月は働き方を見直す時期に

最低賃金が上がることで、年々扶養内勤務はハードルの高い働き方に…早くここの金額設定も変わるといいですね。
逆に、お子様の年齢によっては、思い切って扶養内勤務を飛び出す決断もあるかもしれません。毎年10月の最低賃金改定に合わせ、9月は働き方を見直す月にしてもいいかもしれませんね。

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