『会計事務所』で働くことと『企業の経理』で働くことはどう違うの?

  1. アカナビトップ
  2. ブログ一覧
  3. 『会計事務所』で働くことと『企業の経理』で働くことはどう違うの?

『会計事務所』で働くことと『企業の経理』で働くことはどう違うの?

みなさんこんにちは。アカナビ事務局パートスタッフのSです。
先日育休中の友人から転職について相談を受けました。
彼女は大手企業の経理部に勤めていましたが、復帰を前に通勤時間や担当業務を想像したところ、子育てと両立しながら以前の働き方ができるか不安になってきた、自宅近くの会計事務所で働けたら…と考えているようでした。

彼女と同じように、経理職の経験をお持ちの方がライフスタイルの変化をきっかけに、会計事務所に転職を考えるという話はよくお聞きします。
結論から申し上げると、「企業経理から会計事務所への転職は可能」です!

ただ、企業経理と会計事務所の仕事は似て非なるもの。きちんと下調べをしたうえで検討をしないと、「こんなはずではなかった」となりかねません。
こちらのコラムでいくつかポイントを案内いたしますので、是非確認してみてくださいね!

『会計事務所』で働くことと『企業の経理』で働くことはどう違うのか

会計事務所と企業の経理の一番の違いは、業務に対して「クライアント」がいるかいないかです。
企業の経営を外から支えるか、中から支えるかの違いと言い換えるとわかりやすいかと思います。

会計事務所のクライアントは一般企業や個人事業主。彼らの経営成績である会計経理のデータを受け取り、法律で必要な納税対応を行っています。
企業が販売する商品を仕入れて、販売して売り上げを作り、納税するまでの流れを1から10としたとき、企業経理は1から5まで、会計事務所は5から10までといったような形で業務をリレーしているケースが多く、「企業経理と会計事務所の仕事は似て非なるもの」とされるポイントはここにあります。

以前企業の経理職で働いていたということは、会計事務所からは、「会計事務所のクライアントである企業の経理側で、必要な書類や仕事内容を知っている方」というように見えます。それは会計事務所にとって、とても心強いこと。

もちろん、育休期間に忘れてしまった知識もあると思いますし、税法も毎年変わって会計ソフトもバージョンアップしているので、頭と体が会計業務を思い出し、慣れるまでに時間が必要かもしれませんが、経理職として働いていた経験が会計事務所にとってマイナスに映ることはありません。
ご自身でも「経理事務と会計事務所の業務は違うもの」と認識して、思ってたより仕事が出来ない…とダメージを受けないよう心構えをしておきましょう。

会計事務所の繁忙期/閑散期について

月単位で見ると、月末月初が忙しく月中が落ち着いていること、決算時期が忙しいことは、会計事務所と企業の経理で似ているかもしれません。
年単位で見ると、顧客のタイプにもよりますが、年末調整と確定申告の対応がある12月ごろから3月にかけて一般的に一年でもっとも忙しい繁忙期となります。更に、法人税の納税額を定める年度決算月は12月と3月の企業が多く、法人税の申告は決算から2か月以内に行うことが義務付けられているため、確定申告が終わった直後から3月決算処理がスタートし、冬から春にかけてが会計事務所にとっては勝負の時期です。

無事3月決算企業の法人税申告が5月で終わると、それから年末調整が始まる11月頃までの約半年は閑散期と言われる、比較的ルーティン業務のみの落ち着いた期間になります。
お子様の夏休み期間にあたる7月・8月あたりは特にまとまった休みも取りやすく、シフトを減らしたり連休を取ったりということも相談しやすいので、お子様の夏休みの預け先に悩むご家庭にも有難いですね。

このように、会計事務所の仕事はメリハリをつけやすく、家庭と両立している方も多くいらっしゃいます。
ただ、先程お伝えした繁忙期には、当然普段より業務量が多く、場合によっては残業を依頼されることもあるかもしれません。繁忙期においても残業が難しい場合は、あらかじめ事務所と相談をしておくとよいでしょう。
事務所内に家庭と両立されている方がいらっしゃる場合は、入所前にその方とお話する機会をいただいて、どのように対応しているか聞くのもいいかもしれませんね。

ぜひ、下記コラムや実際の求人も参考に、会計事務所への転職を前向きに考えてみてほしいと思います。

自分に合う事務所を選ぼう!タイプ別「会計事務所での仕事」
大手会計事務所と個人会計事務所の業務の違い


▶▶アカナビで求人を見てみる