確定申告書作成の補助業務!事前に知っておくと便利なこと

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確定申告書の作成は、大きくわけて3つの計算要素を確定させることを意味していることをご存じですか?

確定申告書の計算要素の大まかな概要
合計所得金額(収入-経費)
課税所得金額(合計所得金額-所得控除)
最終的な税額(課税所得金額×税率-税額控除)

みなさんが行うのはこれらの補助業務となりますが、知っておいて損はありません。そこで今回は、この3つの計算要素について、実務をするうえで事前に知っておくと便利なことについてご紹介していきましょう。

 

■まず、前年の申告書をチェック!

申告書を作成する際には、いきなり作業に取りかかるのではなく、その方の前年の確定申告書をまず一通りチェックするようにしてみてください。法人と異なり、個人の確定申告は毎年よく似通った申告内容となることが多いでため、この作業がその年の確定申告書を作成するうえでの予習となります。収入にはなにがあるのか、医療費や生命保険といった所得控除、寄付金などの税額控除など、一通り前年の申告書をチェックすることで、その年の申告作業にスムーズに入っていけます。

また前年の申告書を見ずに、足らない資料がないかどうかをチェックするのには無理がありますので、去年の申告書に記載されている項目についての資料がしっかり揃っているか、作業に入る前にチェックしておきましょう。

 

■所得計算のポイント
所得税は、所得を10種類にわけ、それぞれ計算したものを合計して「合計所得金額」を算出します。とはいっても、通常の申告でよく登場するのはその半分くらい。事業所得・給与所得・不動産所得・雑所得・一時所得あたりを押さえておけば、基本的な申告業務では十分かと思います。それぞれの所得でチェックすべきポイントは、以下のようになります。

 
事業所得…前年の事業税や消費税を経費にしていないケースを見受けますので計上もれのないようにしましょう。また青色申告特別控除の適用忘れにも注意です。また、プライベート支出が経費に混在していることもよくありますので注意してください。

不動産所得…特に不動産を購入した年など、登記費用や不動産取得税を経費に入れ忘れるケースがよくありますので注意しましょう。

雑所得…他人や経営する会社にお金を貸している場合の利息などは、漏れやすくなります。また、個人年金などをもらいはじめたばかりの場合など、申告が必要なことをクライアントが認識していないこともありますので、そのような収入がないかどうかを必ず確認しましょう。

一時所得…生命保険の満期など、こちらもよく、申告が必要であることを認識していない場合があります。上記の個人年金同様、保険会社からの満期金や年金の支払いは必ず税務署に資料が回りますので、満期金等の有無は必ずクライアントに確認しましょう。

 

■所得控除・税額計算のポイント
所得控除にも、実に多くの種類があります。こちらは前年の確定申告書に記載されている所得控除の項目について、資料の提出がなかった場合には必ずクライアントに確認をして計上もれのないようにしましょう。

あまり登場しませんが、税額控除も同様です。税額控除とは、赤十字への寄付金や最近流行のふるさと納税など。所得控除や税額控除などは、その年の資料だけでは不足があるかどうかわかりません。前年の申告書に照らし合わせて、必ず不足がないか確認していきましょう。

 

■おわりに
ここまでの流れが終わり、確定申告書が一通り完成したら、もう一度前年の申告書と見比べてみてください。所得や税額が、前年より大きく増えたり減ったりしている場合などは要注意。明らかに収入が増えた場合など、原因がはっきりしている場合はそれでよいのですが、原因がはっきりしない場合は処理ミスも考えられます。

自分なりに原因分析ができるまで、内容を精査しましょう。その作業は、正しい申告書を作成するだけでなく、所得税の知識を深めることにもつながります。あくまで業務は補佐ですが、把握しておくことで、仕事がしやすくなり、上司からの評価も高くなるはずですよ。


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