リモートワークで仕事が回るか不安!気を付けるポイントとは

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リモートワークで仕事が回るか不安!気を付けるポイントとは

採用に苦戦する会計事務所の中には、「やった方がいいけど出来てないこと」として、リモートワークを挙げる方も多いのではないでしょうか。
コロナ禍で一気に広まった在宅勤務という働き方は、子育て世代を中心に支持されており、特にZ世代と呼ばれる若手以降は、今は独身でも「将来結婚したり子供を持ったりした後でも働き続けやすいか」という視点から、男女問わず最早必須条件と言っても過言ではありません。

採用するためにリモートワーク制度があった方が良いことは分かってはいるものの、現状の体制変更や調整が難しい…そういったご相談は非常によくあります。
今回は、リモートワークを導入するにあたってよく聞く不安や心配、出来ることはないか、気を付けるポイントはなにか、3つのポイントを挙げてみます。

■その1:0か100かで考えないこと

まず大前提として、すべての仕事をリモートワークで行うのは難しいです。
確かに会計事務所の業務の大半はPC上で行われているので、ノウハウが溜まり設備が整えば、フルリモートへの移行も不可能ではなく、実際に実現させている会計事務所も多数あります。
ですがそこに到達するにはステップがあり、「導入を検討している」という段階で実現させようとすることは現実的ではありません。


・リモートワークに適した仕事とそうでない仕事はある
リモートワークを導入しようとした時に躓きやすい点が、「すべての業務をリモートワークに対応させないといけないと考えてしまう」ことです。

会計事務所に限らずですが、仕事には、
1.リモートワークに適したもの
2.出来なくはないが本来は出社(対面)の方が適しているもの
3.体制を整えれば可能なもの
4.どうやっても難しいもの

があります。

出来ない業務もあると前提に置いたうえで、何が出来て何が出来ないのか、出来ない場合は出来るようにする手段はあるのか、どうしても無理なのか、個別に考えてみましょう。
棚卸が出来たら、リモートワーク可能な業務とそうでない業務に仕分け、リモートワーク可能な業務でまとめた1日のスケジュールを作ってみます。
それを基に、まずは仕事に慣れたスタッフにお試しでリモートワークをしてもらい、不便に感じたことや課題に感じたことをフィードバックしてもらうこともお勧めです。


・出社している人とリモートワークをしている人の不平等感を防ぐ
リモートワークを取り入れると、「在宅で仕事している人と事務所で仕事をしている人の間に軋轢が生まれるのでは」という懸念も良くあるお悩みです。

ですが、リモートワークを取り入れていなくても、代表や顧客担当が直行直帰でほとんど1日中事務所にいないという日はあることでしょう。
外出中に急な対応依頼が入ったが必要な資料が事務所にある、担当はこの後も顧客訪問が続き夜遅くにしか事務所に戻れない…そんな時は、オフィスにいるメンバーに協力してもらいながら乗り切った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった事態の時に、「なんで事務所にいない人のフォローを残っている人がしないといけないのか」と不満を言う人は、ほとんどいないかと思われます。

在宅勤務だったとしても、対応すべきことは同じことです。
当然、出社している人に頼らないといけない場面は出るでしょう。そこに不満が生まれてしまうとすれば、「あの人はリモートワークが出来るのに、私は出来ない」、「いつも自分ばかり人のフォローをして、誰も私を助けてくれない」という不平等な扱いが原因です。
特定の人がいつも出社して負担や不公平感を感じてしまわないためにも、在宅勤務が使える人(100)と使えない人(0)を必要以上に区別せず、希望すれば誰でも使える制度にしておくことが重要になります。


■その2:準備をしっかり行うこと

リモートワークを導入しようとした時に躓きやすい点のもう1つは、「紙の資料が多すぎること」です。

コロナ禍の前後、リモートワークという働き方が世に出始めたくらいに開業された会計事務所の中には、最初からクラウド系のソフトを使用、顧客にも資料はデータで依頼するなど、リモートワークに移行しやすい体制で始めたところもあります。
しかしすでに数十年の歴史を持つ会計事務所では、過去の膨大な顧客データが何冊もの分厚いファイルに収まっていることでしょう。
最新の数字はデータでもらっていても、書類作成を進めていくうちに過去分を参照していく必要もあり、所内にいないとそこで業務が滞ってしまう…そういうお悩みを持つ会計事務所も多くいらっしゃいます。


・データ化も順を追って整える
まず、今から行えることとしては、今後の資料はデータでのやり取りを増やしていくことです。

これも進め方や考え方は、すべての仕事をリモートワークでやろうとしないのと同じです。メール等で一斉に・一律にデータ化を依頼するのではなく、担当者同士で個別に相談をしていき、承諾してくれたところから進めていきましょう。
案外、顧客側もデータ化のタイミングを見計らっていて、社内の意見では通らない稟議も「取引先から希望されたので」という理由なら承認されたというケースもあります。
個別に相談したうえで、紙の方が都合がいい資料は紙のままにして、その時は出社して仕事すればよいのです。

並行して進めたいのが、今ある紙の資料のデータ化です。
これも手あたり次第データ化するのではなく、資料として参照する可能性の高い昨年分、一昨年…と、直近から少しずつ対応しましょう。


・専任の事務スタッフの雇用も手段の一つ
データ化の作業は単純作業ですが、数が多い分時間がかかります。
顧客担当スタッフ自身が行うと、人によって積極的にやる人・やらない人・時間が取れない人など進捗に差が出てしまう恐れがありますし、何より本来の業務時間や残業時間に影響を与えます。

そのため、パート・アルバイトの事務スタッフを採用することも手段の一つです。
家事・育児と両立したい方の隙間時間でも進めやすい仕事ですので、経験不問・短時間OKで募集を出せば、比較的採用は難しくないでしょう。
一人のスタッフが担当することで、ファイル名の付け方やフォルダ分けも統一され、誰が使っても見やすく探しやすい資料整理にもつながります。


・リモートワークに否定的なスタッフへのケア
準備の段階で最もきちんと丁寧に話をしないといけないことは、既存スタッフへの説明です。
長く働いてきている人の中には、リモートワークを面倒だと思う人や信用できないという人もいることでしょう。実際、リモートワークに対する拒否感は、ほぼ年齢と比例して高くなっていきます。

その方たちにまずお伝えしておきたいことは、「必ずリモートワークをしてほしい」ということではなく、「選択肢が増えるだけ」である、という点です。
世の中には必要としている人もいるので制度として取り入れるが、必要ない、やりたくないのならやらなくても良い。ここでも、「全員やる(100)」か「全員やらない(0)」の二極化にしないことが大切です。
先に挙げた不平等感に関しても、選択肢を与えられたうえで自分が選ばなかった結果であれば、ある程度は納得できるものです。

合わせて、リモートワークは子育て世代のためだけの制度ではないことも伝えておきましょう。
最近の事例だと、2026年9月末に千葉県を襲った大型台風の影響で、一部路線は早くても年内まで復旧作業がかかるほどの土砂災害となりました。振替輸送はいつもの通勤の倍かかってしまう、自家用車はあっても勤務先には駐車場がないなど、現在も物理的に通勤が困難になっている人もいます。
そういった事態でも、リモートワークの環境が整備されていれば一定の仕事は止めずに済みます。
大型台風や地震などの天災で交通手段が遮断されてしまった、足や腰を怪我して移動が困難になってしまったなどは、年齢や性別、家族構成に関わらず、誰にでも起こりえることです。


■その3:お互いを信頼すること

「家でもきちんと仕事をしてくれるのだろうか」
環境は整っているのにリモートワークに踏み出せない代表が、よく口にされる不安です。
上司の目の届かないところで、端的に言うとサボらないか、手抜きにならないか心配になるお気持ちはあるでしょう。

ですが、その時考えてみたいのは、「オフィスにいる=目が届いている」状態と言えるのかどうかです。
代表や顧客担当の社員は事務所にあまりいないという方も多いと思われますが、その時スタッフの仕事ぶりを見ることは出来ていなくても、「オフィスに残っているスタッフがきちんと仕事をしているか不安だ」と思う方は少ないのではないでしょうか。

事務所に出社しているスタッフが、自分が不在の間も仕事をしてくれると信頼出来るなら、自宅で仕事しても同じように進めてくれると信頼してみましょう。

幸いなことに、会計事務所の仕事はデータの入力を終える、必要書類が作成されるなど、完成品の姿があります。完成しているということは仕事をしたということですし、逆に出来ていなければ仕事をしていないと、すぐに分かってしまいます。
もちろん完成していたとしても、あまりに時間がかかっている場合はきちんとチェックや指導をする必要があるかもしれません。

基本的に人間は好意に対して返報性があります。
信頼を感じられれば良い仕事で応える人が多いでしょうが、疑いの目を向けられてやる気になる人は少数です。まずは仕事を任せる側が、相手を信頼しているという姿勢を見せていきましょう。


■まとめ

手を中心に、今や採用活動のアピールポイントには欠かせなくなったリモートワーク制度。
求職者の目線からも、大事なのは「いざという時にリモートワークという選択肢があること」であり、「フルリモート可能であること」ではないケースが大半です。
諦めず、出来るところから手を付けていきましょう。1か月後より1週間後、1週間後より今日から始める方が、早く体制は整えられます。

リモートワークを導入する際は、実際にやってみてからしか分からない課題もあり、その課題も事務所ごとに異なります。
機材の問題、使用しているソフトの問題、過去資料の問題、今働いている人の意識の問題など、様々なパターンがあり、あれこれ準備してから始めるよりまずはスタートしてみる方が、結果的に早く問題解決することも多いです。

リモートワークを導入出来ている会計事務所が何をしているのか、実際にあるメリットやデメリットが何かなど、興味のある方は是非アカナビにお問い合わせください!

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