ここが気になる!求人票

  1. アカナビトップ
  2. ブログ一覧
  3. ここが気になる!求人票

ここが気になる!求人票

仕事先を探すときに、ハローワークだろうが求人媒体だろうが、求職者が必ず見るのが求人票。記載されている項目は基本的にどこも大差ありませんが、仕事探しの状況によっては、「もうちょっとこの部分を詳しく知りたいな…」と思うことはないでしょうか?
正社員として働きたいのか、パートとして働きたいのか。正社員であれば経験者か未経験者か、独身か既婚か、子供がいるかいない、いるなら年齢や人数…様々な状況によって、転職にあたって優先すべき条件が変わってくることでしょう。

今回はいくつかのチェックポイントを確認していきます。求人を探す方だけではなく、作成する側の方も、是非意識して求人票に盛り込んでいただければと思います。

■パート・アルバイトとして働きたい!

人手不足で多くのフルタイム求人が世に出ている中、パート・アルバイト勤務を希望している方は、子育て、介護、自身の体調など、「フルタイムで働けない」事情があります。
ということは、仕事選びにおいて一番優先度の高い項目も「時間」である可能性が高いのではないでしょうか。具体的には求人票の下記のような点です。

・勤務シフト
→幼稚園や保育園、子供の習い事の送迎に間に合う時間で働けるか など
・夏休みや春休みなど、子供の長期休暇中のシフト
→普段通りの勤務が難しくなる場合、無理なくシフト変更出来るか など
・急なお休みや早退が発生した時
→代わりの人を探したり、別の日に代替出勤したりする必要があるか など
・勤務シフトの決め方
→曜日固定か日数固定か、シフト希望は1週間ごとか1か月ごとか など

また、働ける時間が限られているということは、稼げる金額も限られているということ。昨今の賃上げの傾向もあり、企業から希望されているシフトで働こうとすると、微妙に扶養の範囲を出てしまう…ということも珍しくなくなってきました。
時給が高いと、「本当はもっと働けるけど、この時給でこれ以上働くと扶養を出てしまう、かといって社会保険を払ってもしっかり手取りが残るくらい稼げるほどの時間は働けない」という立場の方が、勤務時間を抑制する方向に動きます。

しっかり働いて稼ぎたい人も、出来る範囲で働いて扶養の範囲に収めたい人も具体的に収入をイメージ出来るよう、時給の幅はある程度の広さがあると助かりますね。

■正社員で働きたい!

こちらはパート・アルバイトとは逆で、フルタイムで働ける、仕事に時間を割ける人です。自身で生計を立てている独身の人か、もしくは家庭があっても稼ぐ必要がある人なので、優先順位として「給与」が上位に来やすくなります。

「残業が少ない方がいい」「リモートワークがしたい」「スキルアップが出来る環境がいい」など、個々の希望も色々あるでしょうが、「それらが叶うなら引き換えに給与は最低賃金でもいい」という方は少ないでしょう。具体的には下記のような点です。

・賞与に影響する基本給
→固定残業代がある場合は基本給・固定残業時間・固定残業代の記載が必須です
・賞与の支給回数や実績
→業績により左右される場合、直近の実績や支給の割合があると分かりやすいです
・昇給の基準や頻度
→人事制度がしっかりしている場合はアピールできればプラスになります
・昇給モデル
→「スキル・経験×勤続年数=どれくらいの給与」の目安が分かると、勤続のイメージがわきやすくなります

また、正社員は働く時間が長くなる分、業務範囲が想定外のところに広がったり、人間関係が広くなったりすることに対して、不安を感じる方もいるでしょう。
入社当初からお任せするお仕事とその先のステップや、同じ部署の年齢や性別などのメンバー構成を求人記事に載せたり、同じ部署で働く先輩のインタビューや、同僚・先輩の写真を使ったりすると、より働く姿をイメージしやすくなります。

■誤解の生まれない表現を心がけよう

求人票を見るのは、大半が今まで一緒に働いたことがない、社内を知らない人です。
社内では当たり前に使われているや用語が実は一般的な意味合いではない、社内では暗黙の了解となっているけど実は一般的なルールではない、ということは珍しくありません。ですが社内にいる人、特に採用活動に携わるような社歴の長い人や社内ルールに詳しい人事担当は、意外とそれに気づかないものです。

求人票を社内で作成するときは、以下のような点に気を付けて作成したうえで、公開後に家族や友人など、社外の人にも見てもらって意図通りに伝わっているか確認してみるといいでしょう。

・「残業は少なめです」など個々の基準にゆだねる記載をしない
→今まで働いていた環境によって、残業10時間でも多いと感じる人もいれば、40時間程度は普通と感じる人もいます
・給与は最低保証額から記載して、期待値や見込み額のみを記載しない
→見込み額が支給されなかった際にトラブルに発展します
・繁忙期は土曜出勤の可能性がある場合「完全週休二日制」と記載しない
→必ず週2日休めない場合は「週休二日制」です
・求人広告の写真はネットにある素材写真を使わない
→見栄えの良い写真を用意しても、面接来てしまえば分かってしまいます

求職者も、求人票で分かりにくい点や色んな意味合いを考えられる表現があれば、遠慮せずにエントリー時や面接の中で確認しましょう。お互いがお互いの中にある「当社では当たり前」「今までの経験からこうだろう」で判断してしまうと、致命的な認識のズレを生んでいる可能性もあります。

■まとめ

求人票の一番の役割は、正しい情報であること。必要な法律を把握しておくことはもちろん、企業のことをよく知らない人が見ても誤解を招かない表現であることも必要です。
そのうえで、募集する求人内容によって、「この求人を見る人はどの条件を重視しているだろうか」と想像力を働かせ、先回りして不安を解消できる記載を心がけましょう。事前に正しい情報が知りたいだけ分かっていることは、応募数の増加や入社後の早期退職の防止にもつながります。

アカナビでは、パート・アルバイトはもちろん、正社員の求人も多数掲載中。求人を見る人がイメージしやすい求人原稿を心がけていますので、是非チェックしてみてくださいね。

▶▶アカナビで求人を見てみる