円満退職において大切なこと②退職の話し合いの進め方

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円満退職において大切なこと②退職の話し合いの進め方

転職先が決まったら、職場に退職意思を伝える必要があります。しかし、その理由を上手に伝える方法や、引き留めにあった時にどう対応すればいいか分からず、悩まれた経験をお持ちの方も少なくないと思います。

退職の意思を勤め先に上手く伝えるには、知っておきたいポイントがいくつかあります。
このページでは、退職の話し合いの進め方についてご紹介していきます!
まずどのように話し合いの場を設けたら?とご不安な方は、こちらのコラムも是非ご確認ください。
コラム【円満退職において大切なこと①退職に向けた話し合いのはじめ方】

退職理由の説明を求められたら?

退職の意思を上司に伝えると、ほぼ必ず、その理由を聞かれると思います。退職理由を説明する際は、「大変心苦しいのですが…」といった丁寧な言葉を添えつつ、前向きな理由を話すのがポイントです。例えば以下の内容があげられます。

「簿記の試験に合格したので、スキルを活かせる場で働きたいと思った」
「税理士試験にチャレンジしたい。勉強する時間を確保したいと考えている」
「子育てにもっと時間を費やしたい。柔軟にシフトを組めるところで働きたい」
「夫が転勤するので、一緒についていこうと思っている」
「両親の介護のため、今までの働き方を見直す必要が出てきた」

退職理由を説明する際は、こうした前向きな理由、もしくはやむを得ない事情を伝えるのがポイントです。
上司との関係値にもよりますが、原則として会社や一緒に働いている方への不満を退職理由として伝えるのは避けましょう。例えば以下のような内容があげられます。

「同僚、先輩、後輩とうまくいかない」
「今の仕事が自分に合ってない」
「労働環境が良くない」
「給与が低い」
「会社の経営方針や経営状況が悪くなった」

円満退職を実現するには、勤め先の上司や周囲の方々に気持ちよく送り出してもらうのが大切です。そのためには、職場の人間関係や給与の少なさなど、勤め先に対する不満を退職理由として伝えるのは避けましょう。ステップアップのため、もしくは子育てや家庭を優先させたいなど、会社が関与できない個人的な理由を中心に話すのがポイントです。

引き留めにあったら?

退職を申し出た際、引き留めにあう事は珍しくありません。その理由としては、あなたが会社にとって必要な人材だからという事情もありますが、会社の方針として退職を希望する従業員の引き留めを行っている場合や、本来あってはならない事なのですが、部下に退職されたことを責められたくない上司が、自分の保身のために引き留めを行う場合もあります。

引き留めの際、よく言われるのが「待遇を改善する」「給与アップを約束する」といったことです。気持ちが揺らいでしまう方も少なくありませんが、この場合は、自分を必要としてくれている事に感謝しつつも、退職への決意が変わりはない事をハッキリと伝えましょう。上司がなかなか退職を受け入れてくれず引継ぎが進められない、次の職場への入社日が迫ってきてしまっているような場合は、会社の人事部に事情を相談することも必要です。

また、役職についているなど引き留めにあうことが事前に予測できる場合は、そもそも何のために退職をするのか、退職しても本当に問題はないのかを事前に自分の中で整理しておくと、気持ちの上でブレがなくなるのでオススメです。

転職先への報告も忘れずに

すでに転職先が決まっている場合は、必要に応じて退職交渉の進捗状況を内定先に報告、特に退職が難航しそうな場合は、必ずそのことを伝えておきましょう。転職先によっては入社日の延長を認めてくれる所もあります。
ただし、これからお世話になる会社に対し、入社前から手間をかけてしまうような事態はなるべく避けたいところ。そのためにも、円満に退職交渉を進めていくことが必要です。

退職を受け入れてもらえた後も、社内に正式に公表されるまでは、退職することについて他の社員に言うことは避けましょう。社内公表された後も、任されている仕事をきちんとこなし、これまでお世話になった周囲への配慮やお礼も忘れないでください。
最終出社日までには業務の引継ぎや使っていたロッカーなどの備品も含め、身の回りの整理整頓をきちんと済ませ、職場の方に気持ちよく送り出してもらえる状態を目指したいですね。

まとめ

・退職理由の説明を求められたら、前向きな理由や止むを得ない事情があることを伝える。
・引き留めにあったら、退職の決意が変わらないことをハッキリと伝える。
・退職交渉が難航しそうな場合は、転職先に進捗を報告する。

最近では、一度退職した会社に戻るUターン採用も珍しくなく、いつか自分の環境が変わった時、新たなスキルを得た時、他の会社を経験したことでまた今の会社で働きたいと思う日がくるかもしれません。その時に「戻ってきてくれて嬉しい」と歓迎されるかどうかは、退職時の振る舞いが大きく影響します。
また、業界によっては、今度は退職した会社と取引先として関わる可能性もあります。「退職して終わり」ではありませんので、先を見据え、円満退職を心がけましょう。


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