英語力と経理経験が生かせる会計事務所はどんなところ?<キャリアアドバイザーの徒然会計さんぽ>
みなさん、こんにちは。
新型コロナウイルス感染症の影響で見合わせていたTOIECが9月から再開されましたね。
対策のため人数に制限があるなど、いままでと実施方法が異なる点もありますが、
受験を待ちわびていた方々にとってはうれしいお知らせだったと思います。
経理経験がある方のなかには、英語力を生かして働きたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
英語力と経理経験を活かして働くフィールドとして、外資系企業の経理職や、
国内企業で英文会計が発生する経理職などもありますが、
今回は「英語力と経理経験が生かせる会計事務所」についてお話します。
まずはじめに、会計事務所のうち英語を使うのはどんな事務所なのかを考えてみましょう。
英語力と経理経験を活かせる国際税務とは?
会計事務所が行う業務のなかに、「国際税務」と呼ばれる分野があります。
「国際」という名前からも、いかにも英語を使いそうですよね。
国際税務を一言でいうと、「複数国間で国際取引をする際に生じる税務」です。
全世界共通の税法があればよいのですが、国によって税法が異なるので、その違いによって様々な税務上の問題が発生します。
「たくさん売上を上げたけれど税金もたくさん納めなければならないので利益がなくなってしまった!」
というようなことを防ぐためにも、国際税務は大切なのです。
国際税務についてお話すると文字数がつきてしまうので、詳しいお話はまた別の機会にしますね。
国際税務を取り扱っている事務所では、おもに外資系企業の日本法人をクライアントにしています。
外資系企業の日本法人では、日本の税務申告も行いますし、外国にある親会社への報告業務も行わなければなりません。
本社がある外国の税法と日本の税法をしっかりと把握して対策をしていく必要があるため、
国際税務を得意とする会計事務所が必要なのです。
また、外資系企業の日本法人がクライアントである会計事務所では、
日本法人で働いている外国人の方々の給与計算や社会保険の対応を行ったりもします。
国際税務に強みを持った会計事務所で働く!
国際税務に強い会計事務所にはじめてチャレンジされる方は、
「経理日次業務、給与計算事務、社会保険事務採用業務補助」からスタートし、
だんだんと「親会社への各種レポート作成、月次報告書作成」などの業務もできるようにステップアップしていくことが多い印象です。
たとえば売掛金がaccounts receivable、買掛金がaccounts payableのように、
日常目にする書類が英語で記載されていることも多いので、まずはreadingのスキルが必要。
親会社へのレポートを作成する業務などではwritingスキルが求められますが、
それを実際に電話や会議で報告する、
親会社からの問い合わせに口頭で対応するなどの場合には
listeningやspeakingのスキルも磨いていくことが大切でしょう。
グローバル化がゆるやかになることは考えにくいので、「英語力」は今後ますます求められていきますし、
「経理」は誰でも簡単にできるわけではない、強みになる経験です。
ぜひ、国際税務分野を扱っている会計事務所で強みを活かして伸ばしていってください!
プロフィール |
吉岡 美香
株式会社レックスアドバイザーズ
キャリアアドバイザー
大学院修了後、印刷業界にて約7年間企画営業を務める。
クライアントであった各社人事部との関わりのなかで
社員のキャリアアップ・モチベーションアップにつながるような記事を担当する機会が多く、
自身のキャリアについて考えるようになる。
その後、人材業界にキャリアチェンジ。
会計業界からコンサルティングファーム、知財、企業の管理部門にわたる幅広い分野で、
自身のキャリアチェンジの経験から、転職希望者に寄り添った転職支援に力を入れている。
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