会計事務所の1年~繁忙期における業務と閑散期について~

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会計事務所の1年~繁忙期における業務と閑散期について~

どの業界にも、繁忙期と閑散期があるものですよね。とくに会計事務所は、この差が大きいのが特徴です。詳しくは順にご紹介しますが、簡単に言うと、寒くなってから梅雨入りまでが繁忙期、梅雨に入ってから寒くなるまでが閑散期にあたります。今回は、そんな会計事務所の業務の中から、とくに忙しい、繁忙期についてお話ししていきましょう。


個人確定申告繁忙期(2月~3月)

2月~3月は、言わずと知れた「確定申告」の時期。芸能人が「今年も無事、確定申告を済ませました!」なんてテレビで言っているのを、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

普段、会計事務所は会社の決算や経営相談業務を主な業務としています。この時期は、そうした通常業務に個人の確定申告業務が上乗せされ、とくに忙しい時期となるのです。会社の重役や地主さん、あるいは会社にはしていないけれど、個人で商売されている方々の所得集計や税金計算、そして税務署への申告までのお手伝いを行います。

事務所によって申告件数や申告1件あたりの業務量は異なりますが、この時期は定時で帰れない事務所も多く、逆にこの時期に残業できないとなれば、採用に消極的になってしまうケースも少なくないようです。

少し余談になりますが、会計事務所は、所長税理士の考え方によって、給与福利厚生などの待遇面が千差万別です。この時期はとくに残業が増えますから、残業代の支払や残業時間などは、面接時にしっかり確認しておきましょう。


法人決算繁忙期(4月~6月)

確定申告の時期を乗り切ったと思って一息つけば、次は、会社の決算が多い時期に突入します。学校などもそうですが、日本には「年度」というものがあり、3月が決算という会社がとても多いのです。

事務所によって異なりますが、件数自体は、個人の確定申告ほどではないことが多いです。しかし、神経を使う作業が多く、1件あたりの処理量や必要時間は、個人の確定申告とはくらべものになりません。そして、決算書を見る人が、株主・取引先・銀行など多岐にわたるため、会計事務所の責任も大きくなると言えます。

また、個人の確定申告書にくらべ、会社の税務申告書はとても複雑で時間を要します。経営者と打ち合わせを重ねながら、何度も何度も処理をやり直し、決算書という作品を作りあげるようなイメージと言うとわかりやすいかもしれません。

とくに5月は、ゴールデンウィークなどの休日が多いため、連休明けの残業を、覚悟しておく必要がありそうです。
(事務所の規模や、業務体型によって異なる場合もあります。)


年末年始繁忙期(12月~1月)

年末年始の会計事務所業務は、会社の年末調整で忙しくなってきます。とくに中小企業は、年末調整を自社で行えるほど人材がそろっていないのが実情。そのため、会社から依頼を受けて、年末調整業務の代行を請け負うケースが多いのです。

そして年が明けると、年末調整の続きとして、「法定調書」や「給与支払報告書」といった税務署や市役所へ提出する書類の作成を行うことになります。この時期の作業は、決算や税務申告などとくらべると、単純な作業が増えますが、正確な書類を作成する必要があるため、なかなか手間暇のかかる作業と言えるかもしれません。

会計事務所での勤務を検討されているのであれば、ぼんやりでもいいので、繁忙期のイメージを持っていただいたほうが、入社後のギャップに苦しまなくていいかもしれません。一方で、繁忙期以外の、とくに7月や8月は、思いのほかゆっくりしています。

旅行時期でもある夏が閑散期というのは、それはそれでありがたいものですので、この差をどうとらえるかが、会計事務所への就職のキーポイントと言えるかもしれませんね。


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