いつから始める?採用・転職活動

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いつから始める?採用・転職活動

出産に伴いお仕事をお休みしている方の中には、「子供が保育園に入れたら復帰しよう」「小学校入学に合わせて転職しよう」と、復帰に向けた計画を立てている方も多いことでしょう。

求人との出会いは一期一会、特に会計事務所や経理事務では、1回の募集で複数名の採用を行うことは稀です。自分にとって良いタイミングと、企業側が採用活動を行うタイミングが同じとは限りません。
求人を出す側、探す側どちらも、「求人を探す人が増えやすい時期」と「求人が多く出る時期」を把握しておくと、マッチングがしやすくなる可能性があります。今回は転職活動のタイミングについて考えてみましょう。

■会計事務所の求人が増える時期

一般的には、税理士試験や会計士試験のスケジュールと連動していることが多いと言われており、8月の試験後、12月の合格発表後がそれにあたります。
試験に合格して会計事務所に転職しようとする人、逆に試験に合格したのでステップアップとして新しい環境を目指す人、特に正社員の求人が多く動く時で、それに合わせた求人も多く募集されます。

また、2月から3月にかけての確定申告期は多くの会計事務所が繁忙期となるため、短期スタッフを臨時増員する会計事務所も多く、こちらも11月ごろから求人が増えるタイミングです。しかし、繁忙期ということで既存スタッフも普段より忙しくしており、臨時で入ってきたスタッフへ教育の余裕がない状況も多いため、初めて会計事務所で働く方よりは勝手を知っている方向けの求人になるでしょう。

ただ、パート・アルバイトスタッフが多く勤務している会計事務所の場合、主婦層が活躍しているケースも多く、その場合は後述の「主婦層が仕事を探す時期」と「求人が増える時期」が合致しやすくなります。

■求職者が仕事を探す時期

正社員で転職しようとしている方は、特に急ぐ事情がない場合、年度の区切りとして良い1月、4月、9月入社が一番増えやすい傾向にあります。特に1月入社、9月入社は、前職で賞与を受け取った直後ということもあり、転職後の何かとお金が入用な時期でも安心して過ごせるでしょう。

一方、正社員ではなくあえてパート・アルバイトで働きたい方の背景は、小さいお子様がいる主婦層であるケースが多いため、日々のスケジュールは子供のスケジュールと連動しています。
具体的に、子供の夏休み期間である7月~8月、中学~大学受験前の12月~2月は、子供に関するサポートや手続きなどの時間が増えたり長時間家を空けるのが難しくなったりするため、新しく仕事を始めるのは難しい人が多いでしょう。

仕事に向けて動く主婦層は、そういった忙しい時期が終わって生活が落ち着き始める春先、秋口に増えてきます。特に新学期が始まり、1年の年間行事の共有やPTA役員決めが終わる4月中旬ごろになると、1週間のうち自分の空き時間が明確になるので、そもそも自分は働けるのか、働けるならどれくらい働けるのか計画が立てられるようになります。
また、夏休み明けも、1日中子供と一緒の時間を長く過ごし、新しい環境を求める気持ちが高まる時期。新学年が始まってしばらくは、子供が新しい環境に馴染めるか様子見をしたかったから、働くなら夏休み以降と決めていたという方もいるでしょう。

主婦層をターゲットにした求人募集を行う際は、3月~4月、8月末~9月にかけて募集をスタートさせると上記のタイミングで動き出す方たちの選択肢になります。

■入社したい時期から逆算して動こう

通常、応募から内定までは、書類選考後に面接1回であれば2週間~1か月程度の時間を要します。面接が1回増えるごとに、1週間程度かかる時間が増えていきます。
パート・アルバイトで働きたい方の場合、日中に行動できる日時も限られているため、面接官のスケジュールと自分の空き時間がなかなか合わず、調整が長引くこともあるかもしれません。また、会計事務所や経理事務は、その業務の機密性の高さからか、パート・アルバイトでも書類選考があることが珍しくありません。選考をスムーズにするため、必要書類は事前に用意しておきましょう。

なかなか選考のスケジュールが組めないうちに、先に予定が合った他の人に決まってしまう・・・それもご縁かもしれませんが、納得のいく転職活動をするためには、余裕を持った動き出しも大切です。

まず、入社したい時期を考えたうえで、選考にかかる時間と退職までにかかる時間を逆算しましょう。
現職中の正社員であれば、どんなにスムーズに退職できても1か月程度はかかります。就業規則によってはもっと前に申告が必要なところもあるでしょう。
有給が残っていれば消化もしたいでしょうから、1月に入社したいと思ったら11月中には内定を獲得したいところです。
応募から内定までの選考期間が1か月程度かかると考えると、10月中には応募をスタートしている必要がありますが、応募先を比較検討して決めるためには、更にそれより前から情報収集が必要です。
つまり、遅くとも入社したい時期の4か月前から動き出しておかないと、十分な準備期間があるとはいえないでしょう。

採用活動の動き出しから入社希望時期までの時間が短すぎると、入社時期が合わないことを理由に不採用になってしまったり、限られた応募先の中から決定したりしないといけなくなったり、納得のいく結果に終わらない可能性が高まります。「転職する事」そのものが目的となってしまい、現在より良くない環境や条件で妥協してしまっては、元も子もありません。
日ごろから求人サイトや転職エージェントから情報を得ておき、気になる求人があればとりあえず応募してみても良いでしょう。最近は「カジュアル面談」という、本選考の前段階として会社紹介や打ち合わせのような場を用意している企業も増えていますし、なにより「あの時応募しておけばよかった」という後悔を減らすことが出来ます。面接日時や入社時期の調整については、選考が進んでから考えても良いことです。

■まとめ

求人が増えやすい時期、求職者が動きやすい時期は、あくまで傾向として。家族の転勤や急病で働き方を変えないといけなくなって予定外の退職、それに伴う予定外の欠員採用など、年中採用活動や転職活動の可能性はあります。
必要になってから情報収集を始めると、その分スタートが遅くなり、最適なタイミングを逃してしまう事もありますので、日ごろからアンテナを張っておくことは良い採用活動・良い転職活動に重要な準備といえるでしょう。

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