簿記の資格は本当に役に立つ?

  1. アカナビトップ
  2. ブログ一覧
  3. 簿記の資格は本当に役に立つ?

簿記の資格は本当に役に立つ?

みなさん、こんにちは!夫婦で簿記の勉強に挫折したパートのSです。

資格があれば就転職に役立つかな、という安易な考えで参考書を手に取りましたが、実際にどんなことを学ぶのか、どんな仕事に活かせるのか、などよく調べるべきだった…と思いました。
今回は、簿記がどういう仕事に役に立つのか?どういう人が取得すると良いのか?など、少しでも簿記資格にご興味ある方への参考になれば幸いです。

■簿記とは?

簿記とは、簡単に言うと企業のお金や物の流れを記録する方法のことです。
一般的に簿記検定と呼ばれる試験は、主催団体の違いによって「日商」、「全商」、「全経」の三種類があります。「日商」は日本商工会議所、「全商」は全国商業高等学校協会、「全経」は全国経理教育協会が運営していますが、ここでは社会人を対象としていて受験者数も多い「日商簿記」についてお話していきたいと思います。

日商簿記は1級から3級までに分かれており、1級が最も難しい試験となります。

3級は経理の基本的な知識を問う内容で、小規模な会社の経理で使われるような商業簿記の内容が中心です。
製造業以外の一般的な企業を想定しており、物を仕入れて販売する流れを伝票や試算表に記録し、資産・負債・収益・費用の増減を把握することで決算に必要な書類を作成するための知識が学べます。
ビジネスで動くお金の基本知識が身につくので、経理担当者でなくとも学んでおいて損はない資格です。

2級では、商業簿記だけでなく工業簿記も試験範囲となり、経営管理にも役立つ内容です。
商業簿記では3級の内容に加え、本支店会計や連結会計など、より大きな企業で必要とされる知識を学びます。また製造業で必要とされる工業簿記も学ぶため、より幅広い業種で活かせる内容となっています。

1級はより高度な商業簿記や工業簿記の知識に加え、関連法規についても学びます。
取得すると学歴に依らず税理士試験の受験資格が得られることもあり、公認会計士、税理士試験への登竜門とも呼ばれます。2級に比べると格段に難しい試験であり、合格率も10%前後と難関国家資格並みになっています。

■仕事に活かせる?

会計事務所や経理事務で働きたい場合、アルバイトやパートの場合は簿記3級を取得していればよい、という求人もありますが、一般的には簿記2級を取得しているとプラスになると言われています。実際にアカナビに掲載されている求人でも、「簿記2級を取得していれば、実務は未経験でも応募可」という求人がたくさんあります。2級を取得するには地道な勉強が必要なことはもちろん、経理への適性、向上心を持って努力できる人柄である、という好印象にもつながります。

求人を見るときに注意したいのは、求人票に「簿記2級」と書かれていたら、それは「日商簿記」の前提であるという点で、全商簿記や全経簿記ではその指標に入らないという点です。
全商簿記や全経簿記の級数は日商簿記の級数と一つズレが生じており、「日商簿記2級」にあたる試験範囲・難易度は、それぞれ「全商・全経簿記1級」になります。「高校時代に全商簿記2級を取得した」という場合、日商簿記の範囲に直すと3級相当となりますので、応募資格を満たしていないケースにも注意が必要です。

分厚い参考書が苦手な方は、オンラインで受講することもできるので、スマホでスキマ時間に学ぶのもいいですね!日商簿記の資格試験も、2級と3級についてはオンラインでのいつでも受検が可能になり、ますます受けやすいものとなっています。

簿記試験に限らず、新しい挑戦、新しい職場で働く、ということは簡単なことではありませんが、その選択は必ず違う景色をみせてくれるものと思います。是非「新しい一歩」を踏み出してみましょう!


▶▶アカナビで求人を見てみる