意外とあります!面接で聞いてはいけないこと

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意外とあります!面接で聞いてはいけないこと

「尊敬する人物は誰ですか?」
「愛読書はなんですか?」
「ご兄弟はいらっしゃいますか?」
「座右の銘は何ですか?」

上記のような質問を採用面接で聞かれたことがある・したことがある方も多いのではないでしょうか。

よく見る定番の質問のように思えますが、実はこれ、全て法律的に不適切・聞くべきではないとされている質問事項なのです。

コンプライアンスやハラスメントに対する意識が高い昨今において、「不適切な質問をされた」という事実がオンライン・オフライン問わずクチコミで広まってしまうと、今後の採用活動や現職中のスタッフのモチベーションに関わってきたり、最悪の場合は行政指導や社名公開となったりする可能性もあります。採用面接を行う方は、不適切な話題をしっかり把握しておくとともに、自分たちの聞きたい情報を聞き出すための手段を備えておきましょう。

■NG質問例①:本人に責任がない事項

「国籍」「生まれた場所」「家族構成」「家族や同居人の仕事」「住んでいる場所」などが当てはまります。
生まれる家庭を選ぶ事は出来ないように、国籍、性別、出身地、両親の生まれや仕事、家族構成といった内容は、本人に責任がなく、変えようがない事項です。
住宅環境や家庭環境を聞くことで、「あの地域に住んでいるということは裕福(貧困)な家庭だろう」「長子(末っ子)ならこういう性格だろう」「〇〇生まれ・育ちはこういう思想だろう」等、主観や偏見が働く恐れがあり、これらを選考の判断基準のために収集することは、職業安定法で禁止されています。

また、付随して「特定の性別のみにする質問」も、男女雇用機会均等法により不適切とされています。
よくある例としては、「(結婚や出産に伴う退職を想定して)女性にのみ結婚の予定を聞く」「(急な欠勤や早退を想定して)子育て中の女性に育児環境を聞く」等です。男女ともに同じ質問していたとしても、回答内容によってどちらかの性でのみ選考に不利に働くのであれば、それは性差別として法令違反となります。
「出産の予定がある」と伝えた女性が別の理由で不採用になった場合でも、求職者側が不採用理由を把握していない以上、「出産予定だと伝えたら(それが理由で)不採用にされた」と憶測が働く可能性があるので、こちらから話題にしない方が無難です。

■NG質問例②:思想や信条など、個人の自由を保障されている事項

「尊敬する人物」「愛読書や購読新聞」「宗教や信仰」「支持政党」「人生観」などが当てはまります。
個人の思想、信仰、表現の自由は、憲法の基本的人権で保障されている内容です。それらを問い、選考の判断基準とすることは、憲法に違反するほか、職業安定法でも禁止されています。理由は前項と同様、そこで得られた情報には主観や偏見が働く恐れがあるからです。

愛読書や尊敬する偉人などは、求職者側も話題にしてほしくて履歴書に記載する場合もあるくらい、「共通の話題探し」くらいにしか思っていない事も多いかもしれません。NG事項となっているのは意外ですが、こちらから話題に出さないよう気を付けましょう。

■どんな質問ならして良いのか?

「こんなに禁止事項が多いなら、逆にどんな事なら聞けるの?」と思う担当者もいらっしゃるかもしれません。答えはシンプルに、「仕事に関する事項のみ」です。

選考中のポジションで業務を行うために必要な経験、実績、資格、勉強していること、応募動機や入社後にやりたい仕事や目指したい姿など、自社や仕事に関する事であれば問題ありませんし、むしろすり合わせをしておくべきです。そういった質問をする中で、仕事観に影響を受けた人物や本、育った環境の話が出てくるかもしれませんが、それはあくまで仕事に関する質問の付加エピソードですので、本人が話し始めたことをわざわざ中断させなくても大丈夫です。

面接時に確認しておきたい事項として、聞き方に注意すべきは「賞罰」と「病歴」です。これらは個人情報保護法の中でも「要配慮個人情報」とされ、何らかの事情を持っていても求職者は報告義務がありません。
とはいえ、これらの要素は健全な勤務を継続してもらうには重要な事項です。賞罰は調べる手段もありますが、あらかじめ履歴書に記載いただく方がベターでしょう。健康状態や既往歴については「業務を滞りなく行える状態かどうか」を判断するための範囲であれば質問することは問題ありません。

ただし、賞罰も病歴も先述の通り「要配慮個人情報」のため、質問前に利用目的を通知したうえで本人の同意を取る必要があります。面接前に個人情報保護についての同意書を準備して、同意をもらった上で面接に進めるのが確実でしょう。どのような書面を用意すればいいか、検索すると参考になるフォーマットがたくさん出て来ますので、ご準備がない場合は探しておくことをお勧めいたします。

確認を取った際、求職者は使用に同意せず回答を拒否する自由も認められております。その場合は詳細不明として選考を進めることになりますが、健康状態が確認出来ない(=業務遂行が可能な体力があることが確認出来ない)ことを理由に、企業側は不採用とすることも可能です。

■相手が話す分には問題ありません

上記NGとした内容についても、適切な質問の付加エピソードとして語られたり、求職者側から話題にする(自己開示する)分には問題ありませんので、もしNG事項を話し始めたとしても慌てて遮ったりしなくても大丈夫です。

持病や家庭環境などのデリケートな話題も自ら話してくれる場合、それだけ会社への志望度が高い、自分のことをきちんと知ってほしいという気持ちの表れでしょう。
つい目先の忙しさ解消のためにスキルや経験重視で見てしまう事もあるかもしれませんが、仕事のスキルや知識は後から身に付けることは出来ても、デメリットや不利益を正直に伝える誠実さや、オープンマインドでコミュニケーションを取る姿勢は、人によっては永遠に身に付かないものです。
面接は一緒に働く仲間を選ぶため、業務上の実績だけではなく、こういった人柄をしっかり見る貴重な機会。たくさん会話をして、相手のことを知り、話してもらいましょう!

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