消費税の知識は必須!消費税と他の税法との違いとは?

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消費税の知識は必須!消費税と他の税法との違いとは?

会計事務所に勤務すると、日々の業務の中でしばしば税法の知識が必要となります。
そんな税法の中でも、一番身近ですぐに役立つ税目が「消費税」です。消費税を勉強しておくだけで、日々の業務がぐっと楽になります。
そこで今回は、会計事務所に勤務する方に向けに、消費税を勉強するメリットについて解説していきましょう。

■消費税と他の税法との違い

税法には多くの科目があります。その中でも、とりわけ税理士業務において重要なのが法人税・所得税・相続税、そして今回のテーマでもある消費税です。
消費税は、日々の業務の中で他の税法と比較しても、もっとも多くの処理が必要となります。なぜかと言うと、消費税は他の税法とは異なり、会計仕訳のひとつひとつに対して「これは消費税のかかる取引かどうか」を判定する必要があるからです。

簿記検定などで仕訳の問題を解かれた経験がある方は思い出していただければと思いますが、あの仕訳問題に対して、「この取引は消費税がかかる取引かどうか」も併せて解答しなければならないイメージを持ってもらうといいかもしれません。特に法人であれば、年間1,000件を超える仕訳を切らないといけない場合も多々あります。そして、そのひとつひとつに対して、消費税の判定をしていくことが必要であり、最初のうちはなかなか困難な作業と言えるかもしれません。

会計事務所に勤務したての頃は会計ソフトへ仕訳入力が主な仕事となりますが、「仕訳=消費税の判定」ですから、いきなり消費税が登場するというわけです。最近は自動で判定してくれるソフトもありますが、不安がある方は入社前に消費税について解説した本を読み、心の準備しておくといいかもしれません。

■消費税の計算のしかた

通常は個人事業主であれ法人であれ、年に一度作成する消費税の確定申告書が、消費税に関する作業のゴールとなります。
では、この確定申告において納付する消費税額はどのように計算するのでしょうか?

原則的に、確定申告において納付する消費税額は、個人事業主や法人が売上の際にお客さんから「預かった消費税の合計額」から、仕入や経費の支払いの際に自らが「支払った消費税の合計額」をマイナスした残りの金額となります。
前項で述べた、「仕訳ひとつひとつに施す消費税の判定」というのは、まさに仕訳ごとの「預かった消費税」と「支払った消費税」を計算している作業であり、その合計額の積み上げによって事業主が納める消費税額が計算されることとなります。

日々の仕訳レベルでの地道な作業が消費税には必要となるからこそ、会計事務所勤務の初期段階から消費税の知識が必要となってくるわけです。

■税理士試験受験生が勤務する場合

税理士試験の受験生で現在は勉強に専念しているものの、近々会計事務所に勤務するつもりの方や、既に勉強と仕事の両立をされている方でまだ消費税法を受験されていない方は、是非、消費税法の受験をお勧めいたします。
法人顧問を専門としている会計事務所でも、相続を専門としている会計事務所でも、消費税を扱わない事務所はありません。広く活用出来る消費税法をしっかり勉強して科目合格しておくことは、今後のキャリアの中でも役に立つはずです。

試験に合格するかどうかは時の運もありますが、こと実務力アップには、資格学校の消費税講座もとても役立ちます。
消費税法であれば年内で完結する講座もあるため、8月の試験後から合格発表までの間に受講するだけでも、実務で必要な基礎的な知識を一通り身につけることができるはずですよ。(ただし、その場合授業のペースは速いと思いますので頑張ってついていってください…)

■おわりに

会計事務所に勤務される場合、会計初心者の方も、税理士試験を目指している方も、まずは「消費税」から学ぶと、より効率的に業務を行え、更に日常生活にも役立つはず。みなさんもこれを機に、消費税について学んでみてはいかがでしょうか?