新型コロナも5類感染症に移行し、街中をみてもマスクを外す方が増えてきたように感じます。
保育園や学校では子供たちがマスクをしていない姿を久々にみることができ、なんだか表情が生き生きしているように感じます。余談ですが、先日子供の担任の先生のマスクなしの顔を初めて拝見し、2年間ほぼ毎日顔を合わせていたのに少し照れ臭く感じてしまいました(笑)

マスク装着が個人の判断になったとはいえ、まだ多くの人がマスクを外すことをためらっています。感染対策はもちろんですが、理由の一つに
「顔を見られるのが恥ずかしい」
「笑顔の作り方を忘れてしまった」
「うまく話せるか不安」
といったように、コミュニケーション面で不安がある方もいるようです。

会計事務所で求められる人物像に「コミュニケーションが取れる方」という項目を選ぶ事務所が多く見受けられます。
人対人の仕事なので、明るく笑顔で受け答えができることはもちろんですが、「ものごとを曖昧にせず、ことばの意味を正しく理解できる方」を採用したいという理由が大きく、決してお喋り好きの方が良いという意味ではないケースが多いです。

たとえば、「明日までにここにある資料の入力をお願い」と頼まれたとしましょう。
そんなとき、「分かりました」とだけ返事をして終わらせてしまうと、「明日の何時までに？」「入力後はどこに保存するの？」「終了報告は必要？」など、具体的なところが曖昧なままです。
結果として、必要な時間までに仕上がっていなかったり、誰もチェック出来ていなかったりといった事が起こると、顧客の売り上げ計算や納税を預かる会計事務所のお仕事では大変な事態になり兼ねません

こういったミスや行き違いは、以下のようなちょっとしたコミュニケーションで少なくなります。

「こちらの資料のこの箇所を会計ソフトのここに入力するのですね？」
「明日の12時までに入力でよろしいでしょうか」
「入力が終わったら××に保存して、○○さんに報告しますね」

依頼する側もあらかじめ、「どの部分を」「いつまでに」「どこへ保存して」「誰に報告」といった、5W1Hを意識した依頼をするようにすると尚良いですね。


また、「相手の業務状況やスケジュール」と、「自分のタスク状況や作業スピード」を把握しながら業務を進めることを意識されると、ご自身への信頼感も増しますし、作業を依頼なさった方はとっても助かるのではないでしょうか。

たとえば、
「〇〇さんは明日の午後は外出予定になっていますが、本日のうちに作業を終わらせれば、明日の午前中にチェックしていただけますか？」
「今日予定していた作業が早く終わりそうなので、この入力も本日終わらせられると思います」
というように。

会計事務所の採用担当者はこのように、コミュニケーションを上手くとりながら仕事を進められる方を求めている傾向にあります。

もし、会計事務所や数字まわりの仕事を今まで経験したことがないという方がこのコラムを読んでいらっしゃったら、未経験であることはあまり気にせずに、ぜひ会計業界にチャレンジしてみてください！
知識やスキルは仕事をしていれば身に付きますが、上記のようなコミュニケーションは意識して行わないと習慣化されにくく、逆に言えば意識さえすれば特別な知識や経験は不要のアピールポイントになります。

また、一般企業での経理経験をお持ちの方も、会計事務所で活かせるスキルや経験もあります。
はじめから一人でお仕事を進めるようお願いすることはないので、安心してくださいね。
そして、会計事務所で働き、会計の知識と実務経験を積むことで働く自信になり、さらなるステップアップにつながるはずです！

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