【必見】副業の経理で稼ぐための成功ステップと注意点

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【必見】副業の経理で稼ぐための成功ステップと注意点

近年、リモートワークの普及とデジタル化の進展により、経理代行の需要が急増しています。特に小規模企業やフリーランスの方々からの依頼が増加中で、経理代行は魅力的な副業として注目を集めています。
また、コロナ禍で可視化された雇用の不安解消のため、副業を解禁する企業も増えており、保険として副業を始めたいと考えている人も多いことでしょう。

しかし、単純作業だと考えて飛び込んでしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も。本記事では、経理代行を副業として始めるために必要な知識やスキル、具体的な始め方から、初心者が陥りやすい失敗例まで、徹底的に解説していきます。


【目次】

経理代行の副業で得られる収入と必要なスキル
・経理代行の副業の報酬相場
・経理代行に必要な資格と実務経験の基準
・未経験でも始められる経理業務の種類

経理代行の副業を始める手順
・案件の探し方
・リモートワークに必要な環境構築のポイント
・初めての案件獲得までのステップ

経理代行の副業で注意すべきポイント
・繁忙期対策と時間管理
・副業の収入制限と確定申告の注意点
・個人情報管理と機密保持の具体的な対策

経理代行の副業からのキャリアアップ戦略
・スキルアップにつながる案件の選び方
・独立・起業に向けた実践的なステップ
・まとめ:副業経理の魅力とポイント


■経理代行の副業で得られる収入と必要なスキル

副業で経理の仕事をすることは可能です。
ただし、本業の就業規則で副業が許可されているか、競業避止義務に抵触しないかなど、自社のルールを事前に確認することが重要です。

副業をする場合、多くが個人事業主として業務委託で業務を受ける形になります。
どこかに雇用されて給与報酬を受け取ると、本業と副業それぞれで発生する社会保険料や所得税の煩雑な計算が双方で必要になるため、副業を許可する場合も業務委託のみと限定している企業が多数派です。


・経理代行に必要な資格と実務経験の基準
経理代行として副業を始めるには、まず日商簿記検定2級以上の資格保有が一般的です。特に、財務諸表の分析能力が求められる案件では必須条件となります。

実務経験については、前述の通り多くが個人事業主の業務委託として仕事を受けることになるため、人に聞かなくても業務を進められるだけの会計知識、会計ソフト操作、PC操作のスキルが必要になります。
他の人が入力したデータのチェックや修正、指導といった経験があると、経理代行・記帳代行の業務委託としては十分にスキルを発揮できることでしょう。

また、経理代行の業務の幅を広げるために、給与計算検定や電子会計実務検定などの資格も有効です。特に、クラウド会計ソフトの操作スキルを証明できる資格は、リモートワークでの案件獲得に有利に働きます。


・経理代行の副業の報酬相場
経理代行の副業では、業務内容によって報酬が大きく異なります。
記帳代行の場合、1仕訳あたり50円〜100円が相場で、月間の仕訳数に応じて、100仕訳程度なら1万円程度、400仕訳以上なら3万円程度の収入が見込めます。
給与計算代行は、従業員1人あたり月額1,000円〜2,000円が一般的です。従業員数50人規模の企業では、月額4万円〜6万円の案件も珍しくありません。
決算代行業務では、案件の規模によって5万円〜20万円の報酬が得られます。会計士や税理士による専門的な対応が発生する場合は、15万円〜25万円まで上昇することがあります。

一番ニーズが多いのは記帳代行の依頼で、経理代行依頼を取りまとめているアウトソーシング会社も多く存在します。
個人で仕事を獲得するより、案件が整理されていたり安定的に仕事を受けることが出来たりするため、そういった会社に登録しておくこともおすすめです。


・未経験でも始められる経理業務の種類
先述の通り、副業は基本的に業務委託としての依頼を受けるケースが多く、そのため一人で仕事を完結出来ることが前提とされていることが多いです。
未経験でも始められる経理業務の副業は多くありませんが、領収証データの整理といったエクセルスキルだけで出来るものも中にはあるので、そういったものから始めると良いでしょう。
また、実務が未経験であっても、基本的な簿記3級以上の会計知識、エクセルを基本としたPC操作スキルなど、やはり人に聞かなくても自分で調べて解決出来る程度のスキルは必要です。


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■経理代行の副業を始める手順

・案件の探し方
副業として経理の仕事を始める際、まずは案件を獲得する(依頼元を探す)必要があります。
獲得方法は大きく3つ、クラウドソーシングサイト、経理代行会社への登録、求人サイトです。

プラットフォームを選ぶ際は一つ絞らず、自身のスキルや勤務条件に合った案件を幅広く見ていく事が大切です。
また、業務委託の場合は自身で直接企業と契約を結んだり時給交渉をしたりといったことが必要になるので、難しいのであれば経理代行会社など間に入って案件整理をしてくれるところに登録することも一つです。

また、SNSで募集されている業務は正規のルートを経ていない、報酬や契約に違法性があるといった、いわゆる「闇バイト」の可能性もあります。仕事を探すときは運営元が確認できるところに限るようにしましょう。


・リモートワークに必要な環境構築のポイント
在宅経理には適切な環境構築が不可欠です。
業務に必要な基本的な機材として、高性能なノートPCやデュアルディスプレイ、Web会議用のマイク付きイヤホンが必須となります。
セキュリティ面では、VPNの導入やデータの暗号化、二段階認証の設定が推奨されます。取引先の機密情報を扱うため、情報漏洩対策は特に慎重に行う必要があります。

クラウド会計ソフトの導入も重要で、freee、マネーフォワードクラウド会計、勘定奉行クラウドなどから業務に適したものを選択します。これらのツールにより、請求書の電子化や経費精算の自動化が可能になります。

オンラインでのコミュニケーション環境も整備しましょう。Slack、Zoomなどのビジネスチャットツールや、Web会議システムを活用することで、クライアントとの円滑なコミュニケーションが可能になります。

使用する会計ソフトやコミュニケーションツールは、クライアント先から指定が入る場合もあるので、事前に準備する前に必要なものを確認すると良いでしょう。


・初めての案件獲得までのステップ
副業経理の案件獲得を目指すなら、まずは経理の基本的なスキルを証明できるポートフォリオの作成から始めましょう。具体的には、これまでの実務経験、使用できる会計ソフト、得意な業務分野などを整理し、プロフィールページを作成します。

案件の探索では、記帳代行の初級案件から始めましょう。特に初めての案件では、取引先の期待値を確認し、確実に遂行できる無理のない業務量・納期から始めて、取引先からの信頼を得ることが重要です。
契約前には、業務内容、納期、報酬、守秘義務などの契約条件を書面で明確にし、トラブル防止に努めましょう。

成功への近道は、期限を厳守し、丁寧なコミュニケーションを心がけ、クライアントから高評価を獲得することです。これにより、次の案件獲得がスムーズになります。


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■経理代行の副業で注意すべきポイント

・繁忙期対策と時間管理
副業として経理業務を行う場合、本業との両立のために効率的な時間管理が不可欠になります。

一般的に日本の企業は12月・3月を決算月としていることが多く、年度末決算や税務申告の準備が重なり、経理部門の業務量が著しく増加します。
そのため、日常経理や請求処理といったルーティン業務が外部人員や臨時増員をして処理されることが多く、副業の依頼が増えるケースが考えられます。普段と同じ量のみに受ける調整することも出来るかもしれませんが、

効率化のためには、会計ソフトウェアやワークフロー管理ツールの活用が効果的です。これらのツールによって、手作業による時間のロスを最小限に抑えることができます。
また、健康管理も重要なポイントです。デスクワークの合間に適度な休憩を取り、栄養バランスの良い食事を心がけることで、集中力を維持することができます。

このように計画的な業務管理と効率化ツールの活用により、繁忙期でも副業経理を円滑に進めることができます。


・副業の収入制限と確定申告の注意点
副業の経理業務を行う際、個人で確定申告を行う必要が出てくる場合があります。

副業による所得が年間20万円以下の場合、所得税の確定申告は不要です。
経理代行やクラウドソーシングなどの個人事業的な就業形態では、業務に必要なパソコンやソフトウェアの購入費用は経費として認められ、受け取った売上からこれらの経費を差し引いた金額が所得となります。

ただし、注意が必要なのは住民税の扱いです。20万円ルールは所得税にのみ適用され、住民税については、所得に応じて納税が必要となります。
確定申告には青色申告と白色申告があり、青色申告を選択すると、特別控除や損失の繰越控除などの特典を受けられます。
ですが、青色申告は申告のために準備しておく資料も多く、大前提として「本業である」必要があるため、副業の収入は原則として白色申告しか使用できません。

副業に関する確定申告については、こちらの記事もご参照ください。
副業で青色申告はできる?税理士目線からくわしく解説


・個人情報管理と機密保持の具体的な対策
経理の副業では、顧客の機密情報を適切に管理することが信頼関係の基盤となります。
まず、個人情報保護に関する定期的な教育を受け、適切な取り扱い方法とセキュリティ対策の知識を習得することが重要です。
個人情報の取得、利用、保管、廃棄などの具体的なルールはクライアント先の規定を確認し、これに従って業務を進めます。

実務では、パスワード付きのクラウドストレージを活用し、データを安全に保管します。また、作業用PCには最新のセキュリティソフトを導入し、ウイルス対策を徹底しましょう。
クライアントとのデータのやり取りには、SSLに対応した安全な通信手段を使用し、個人情報は自動的に暗号化されます。

ウイルス対策ソフトや各パスワードは定期的な点検を実施し、情報管理体制の改善を図ることで、より安全な業務環境を維持できます。機密情報の取り扱いは、副業経理の信頼性を左右する重要な要素となります。


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■経理代行の副業からのキャリアアップ戦略

・スキルアップにつながる案件の選び方
経理の副業でキャリアアップを実現するには、案件選びが重要なポイントとなります。
まず、自身の得意分野と成長させたい分野を明確にし、その両方の要素を含む案件を探すことをお勧めします。

クラウドソーシングでは、簿記の知識が浅くても出来る伝票整理から、経験が必要な決算業務まで、様々な難易度の案件が存在します。段階的にスキルアップを図るため、現在の実力より少し難しい案件にチャレンジすることが効果的です。
特に、会計ソフトの活用スキルを磨ける案件や、複数の会計システムを扱える案件は、市場価値を高める良い機会となります。また、業界特有の会計処理を学べる案件も、専門性を高める上で有益です。

単発案件よりも、継続的な取引ができる案件を優先することで、まずは信頼を得るために現在の実力よりも簡単な業務から始め、徐々に難易度を上げていくというチャレンジもしやすくなります。月に1回しかない月次決算、年間で1度しかない年次決算といった機会の限られた業務に携われるようになると、より高度な経理スキルを習得できます。


・独立・起業に向けた実践的なステップ
経理の副業から独立・起業を目指す場合、段階的な準備が重要です。

個人事業主として独立する際は、準備するものはさほど多くはありません。必要な書類の準備や保険加入の手続きを行い、税務署へ開業届を出すだけで、費用もかかりません。
ただ、控除の大きい青色申告を使うためには日々の売上や仕入れに関する記帳管理が必要なため会計ソフトの導入や、自分で対応する自信がない時は個人事業主に対応してくれる税理士に顧問契約を依頼する必要があります。

法人として起業する際には、法人設立の手続きや各種届出の知識に加え、開業資金として平均300万円から500万円程度の資金が必要となります。
受けられる控除額も大きくなりますが、それだけ管理するものも増えるので、まずは個人事業主として本業との両立を維持しながら、固定クライアントを3社程度確保することが理想的です。

独立後は、特定の業界や業務に特化したサービス展開により、差別化を図ることが成功の鍵となります。
事業拡大に向けては、過去の取引先や人脈を活用した販路開拓、ビジネスマッチングイベントへの参加が効果的です。また、従業員の採用は、安定した売上が見込める段階まで控えめにすることをお勧めします。


・まとめ:副業経理の魅力とポイント
副業経理は、専門知識を活かして収入を増やせる魅力的な選択肢です。
記帳代行や給与計算から始め、スキルを磨けば月10万円以上の副収入も可能です。未経験者でもデータ入力から始められ、資格や実務経験があればさらに有利です。

また、副業としての収入源だけでなくキャリアアップにもつながります。戦略的に案件を選び、スキルを磨くことで独立・起業も視野に入れられるでしょう。経理のプロフェッショナルとして、着実にステップアップしていくことが成功への道です。

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