最近の税理士のキャリアパスについて

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最近の税理士のキャリアパスについて

昔は税理士資格に合格すれば大手中堅の門を叩き、5年程度経験を積んでから個人会計事務所、専門特化型会計事務所などに
転職して業務の幅を広げて行くというキャリアパスがほとんどでしたが、最近は志向も分散化しております。

 

<税理士キャリアの最近の動向>

最近の動向として、税理士、もしくは税理士を目指して勉強中の方が選ぶ、キャリアプランは大きく分けて3つあります。

・当初から大手は希望せずに中小会計事務所を希望する
・独立への勉強になる会計事務所を希望する
・一般企業経理部への転職を希望する

3つそれぞれに活躍ステージがあり、キャリアの幅は随分と広がっていると言えます。

 


<中小会計事務所を希望する方>


大手中堅税理士法人は「忙しい」という印象持つ方も増えてきておりますので、
家庭・プライベートとの両立を考えて、小規模でもワークライフバランスの取れた環境を望む傾向が強くなっております。
もちろんしっかりと経験が積める環境が前提になるため、大手中堅からスピンアウトして小規模ながらも高度な業務に対応している
中小の会計事務所は比較的人気もあります。

 

 

<将来独立するためにスキルアップを希望する方>

一時は税理士のサラリーマン化が進み、法人内で管理職などのポジションにつき、長期的な勤務を希望する方も増えていましたが、
景気の良さも後押しして30代、40代で独立志向の方も増えてきました。
中小企業向け税務顧問を徹底的に行いたい方、相続など専門的な強みを持って展開したい方など独立後のビジョンは様々です。
独立を意識している方はワークライフバランスよりも、何を経験できるか?を優先して応募先を選定している傾向にあります。
業界特化や特定の分野に強い会計事務所の求人に比較的応募が集まりやすいでしょう。

 


<一般企業への転職を希望する方>


一般企業の経理部への転職を希望する税理士は年々増えてきています。
主な理由としては、税務が中心となる会計事務所に比べて、
一般企業では、財務会計や経営企画など幅広い業務に携わる事ができるという魅力があるためです。

また一般企業の場合は会計事務所と比べて、福利厚生が整っており長期的に安定すると考える方、
ワークライフバランスが取れていると考える方も多いです。
しかし注意が必要な点もあります。
M&A、IPOなどは、IT企業など業種によっては動きが早い場合があるので、会計事務所と比べて残業が必ずしも少ないわけではありません。
重厚長大の超大手企業であれば風土的に緩やかなところも残っているかもしれませんが、上場企業の場合は
4半期の繁忙期は相応に忙しいです。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、事前に企業調査を行うことは必要です。

 

 

以上、最近の税理士のキャリア動向についてまとめました。
税理士のキャリアは以前と比べ選択肢の幅が広がり、ニーズも様々であると言えます。
自分の希望に合わせたキャリアプランを考えていきましょう。